会社員は50代を過ぎると出向の片道切符が待っていますよね?
40代であれば「地方に飛ばされるなら転職」の選択肢もありですが現実は厳しい。
そんな片道切符を選ばず、勢いで転職の道を選んだ女性がいる。
作田さん51歳は、関東地方にある建築会社に総合職として長年勤めてきたバリバリのキャリアウーマン。
49歳の時に突然九州地方への出向を命じられたからです。
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- 勢いで退職してフリーターに堕ちた50代女性
- 収入が途絶え転職活動どころではなかった
- 目先の欲に負けて転職で失敗しまくった
50代がフリーターになった理由は勢いで退職したから
生まれてこの方ずっと関東地方の作田さんは、見慣れぬ九州に恐怖を覚えたと言います。
何か今まで張りつめていた糸が切れたように「どーでもいいや」って思っての転職をした。
次職を探す手段としては、失業中は失業給付をもらいながらハローワーク中心に次の仕事を探しましたが、失業給付期間が1ヶ月を切ってもなかなか次の就職先が決まりません。
そこで私は仕事の内容よりも、まずは生活するための仕事を探そうと決意しましたが、自分の気持ちにかなり嘘をついていたか無理をしていたんですよね。
そのような時に以前、登録した派遣会社からある仕事の依頼。
私の本職とは全く違う仕事でしたが誰でもできる仕事で安心しました。
私はデスクワークが中心でしたが派遣の仕事は倉庫作業で、しかも派遣の条件が1か月更新で、仕事をしながら本職の仕事を探すことができると考えました。
切羽詰まっていたこともあり、私は派遣の仕事を受けることにしました。
今まで倉庫作業は学生時代のバイトでやったことがありますが、単発のピッキング作業だけ。
でも、この仕事はかなり体力を使う仕事でしかも暑くて寒い環境での職場。
50代でフリーターになり収入が心配で転職どころではない
仕事の内容はかなり単純でしたが、早さを求められる仕事で実際にやってみるとかなりキツい仕事でしたね。
それでも生活のための収入を得ることができ、最低限の安心感はありました。
初めての作業で慣れないことも沢山ありましたが、幸い職場の方々が良い方ばかりですぐに職場に馴染むことができました。
グループでの作業だったので、それぞれのノルマはありましたが、ベテランに方に助けてもらうこともあり徐々に仕事のスピードを上げていくことができました。
私が転職する時に心配したのは、希望の仕事につけるかどうかと収入面の問題でした。
若いころと違って、転職をしても労働条件が前職よりも確実に悪くなっていて、ちゃんと生活をしてくことができるのかが最も不安。
仮に給与が良くても労働条件が過酷だったり、苦手な仕事に無理に就くとメンタル面がやられてしまいます。
その結局、それが転職の失敗に繋がり、復帰するまでさらなる時間が必要になってしまいます。
そのような経験をしたくないと慎重に転職活動を進めて行きましたが、実際には私が思うような条件の仕事はありません。
やりたい仕事の場合は給与が極端に安く労働条件も悪くなってしまいます。
給与がそこそこ良くて労働条件もまあまあの場合はやりたくない仕事で、続けることが困難な内容のものばかりでした。
50代でフリーターになって不採用通知が来るたびショック
求人に応募しても、書類選考で不採用になることも何度かありました。
中には人事担当者から、そっけない態度や苦笑のような態度を受けることもありました。
不採用の連絡が来るたび精神的にかなりショックを受け、しばらく立ち直るまでに時間がかかりましたね。
また、ハローワークでの求人票を中心に探していたので、同時進行でいくつもの求人に応募することができません。
そもそも、それほど多くのやりたい仕事の求人も見つからず、見えない年齢制限やスキルが足りない、残業が多すぎて過酷などの条件ばかりで、ここに入りたいような求人はほとんどなかったですね。
今までの仕事やスキルを活かした仕事に就きたいと考えても、地方に住んでいることもありなかなか希望の求人を見つけることができません。
派遣会社にもいくつか登録していましたが、専門的な仕事は少なく単純な肉体労働のようなものばかりを紹介されました。
年齢的にも、転職がかなり厳しくなってきていると痛感。
仕事の内容を選ばず、どんな仕事でも有るだけマシと考えもありますが、それで心身を壊していった人を何人も見てきました。
その為、そのような安易な考えで仕事を決めなければならないと考えました。
良いご縁がない会社では、何をやっても上手くいきません。
逆に良いご縁がある会社に就職すると、いろいろなことがスムーズに動いていきます。
過去の経験の中でそのことを学んでいたので、この時の転職活動もそれを基準に選んでいこうと思っていました。
その為、最終的には希望の仕事にはつけませんでしたが、最後の条件として居心地が良い職場環境だと思えるところに決めることにしました。
50代でフリーターになって正社員の有難さが分かり後悔
転職活動中に前職の職場の関係者から、似たような仕事の依頼。
その時はかなり気持ちが揺れたのですが、結局、勤務地が遠方だったこともあり辞退することにしました。
先方もかなり乗り気で、私のことを見込んでくださっていたので、私としても残念なことをしたと後悔。
しかし、表面上の条件だけではなく、最終的には心の奥深くの気持ちに嘘をつくことができずに仕事を断ってしまいました。
おそらく、どのような選択をしても転職に失敗したと思ったのかもしれませんが、単に給与や労働条件だけで決めてしまうことは後で転職したことを後悔する気がしました。
もし、仮に私が遠方の勤務地の仕事を受けていたら、引き続き専門的なスキルを身につけていくことができたのかもしれません。
さらには、繋ぎの派遣の仕事をしながら、引き続き就職活動を行わなくても済んだのかもしれません。
目先の欲にとらわれると失敗すると良く言いますが、実際のところはどの選択が目先の欲なのか分からなくなってしまいます。
転職活動を通じて色々学びましたが、必ずしもやりたい仕事ややるべき仕事が安定した収入に結び付いているとは限りません。
転職活動の難しさを知り、また仕事選びや仕事を続けていくことの難しさも知りました。
どんなにやりがいを感じている仕事でも、会社の都合で雇用契約が打ち切られることもありましたし、異動や転勤がきっかけで転職をしなければいけない状況に追い込まれました。
改めて企業に勤める難しさを、転職活動を通じて痛感したような気がします。
今振り返ってみても、この時の転職で一度自分の職業人生の軌道から外れてしまい軌道修正するまでにかなりの時間がかかってしまいました。
そのため、やはり軌道から外れた転職の選択をすべきではなかったと後悔しています。
50代でフリーターになった理由は勢いで退職したから
最後に、要点をまとめておきます。
- 転職の動機:50代を目前に出向を命じられたから
- 転職の手段:ハローワーク
- 要した期間:約10か月
- 派遣やバイトで食いつなぎながら転職活動
- 派遣会社に登録してもマトモな仕事は回ってこない
30年近く仕えた会社から、出向の片道切符を渡された時の気持ちは簡単に想像できます。
彼女は、勢いで退職してしまったことを今でも後悔していると言います。
「女性初の役員候補と呼ばれていた私が、今フリーターやってるなんて口が裂けても言えない」そうです。
一生、元同僚との飲み会には参加しない決意をしたそうだ。勢いに任せた転職は決して成功することはありません。
皆さんも冷静になって行動してくださいね。
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