
「 先月単発で副業したんだけど、何故か会社にバレちゃったよ 」という声を職場で耳にします。
業界柄、正社員でも低賃金なもんですから、副業は公然の事実としてまかり通っています。
同じ職種や業界で働くのであれば、経験や知識を活かせるため、何事も有利に事を進めることができます。
しかし同じ業界で働くのであれば、同時にそれなりの覚悟が必要です。
本業の総務にバレたら、下手こいてクビですよ。
結城さん52歳も、同じ業界で副業しているチャレンジャーの一人です。
目次
50代人材サービスの営業が挑んだ深夜の副業
彼は副業として、人材サービス( 紹介・派遣 )会社の休日ならびに夜間コーディネータ業務をやっておられます。
副業するに至ったのは、本業( 零細企業 )で人材サービスをしているので「 タウンワーク 」などの求人媒体を見る機会が多かったのがきっかけだったそうです。
たまたま中堅派遣会社から「 スポット対応業務をお手伝いください 」との名目で休日夜間の人材紹介登録や派遣登録の面談ならびにスキル確認、データ入力等を行う仕事が出ていました。
募集条件の時間帯が週2~3日の夕方6時~9時頃、土日祝日もスポット対応有( 別途ご相談 )で時給は1,500円からとありました。
それで、特に深く考えずにダメ元で応募をしてみたところ、面接したいとの連絡を頂き、その会社で面接を受けてありがたいことに採用頂きました。
本業は営業なので、時間は正直なところ自由が利くことと、コーディネーター経験もあるので仕事には全く問題無く入っていくことができました。
コーディネーターは女性が多いのですが、どちらかというとワーカー系の職種が多かったので、男性登録者が多いということもあり、男性コーディネーターでも問題がなかったのでしょう。
スケジュールも事前条件と大きくズレることも無く、土日祝日も急な話では無くスケジュールを組んで頂き無理の無い範囲で仕事をさせてもらいました。
私の場合は、たまたま「 タウンワーク 」の派遣業務募集の横に小さくアルバイト募集と記載がある欄を見逃さず応募をしてみましたが、よくよく見ると同じような仕事は募集されていたりしています。
特に派遣会社が利用している派遣登録者を募集する媒体( リクナビ派遣等 )でも、コーディネータ業務( スポット )などがあり、最近は未経験者でもOKとのものが増えてきています。
ですから、見逃さなければ良い思いが出来きますよ。
やはり50代は副業が会社にバレないか心配した
やはり一番の心配事は、会社にバレたりしないかなと思ったことですね。
業界も狭いですし、当時は本業しか行っていなかったので、その点は少し不安がありましたがバレたらその時考えるしかないとの、半ばひらき直りもありました。
あとは税金の処理の仕方が分からず、一生懸命調べたりしました。
年間20万円以内であれば、税金は支払う必要が無い等の知識は、その時に覚えることが出来たのと、確定申告の仕方( 節税 )等の勉強もしました。
住民税の通知が会社に行くので、しっかりとチェックされてしまうとバレる可能性は高まりますから、いかにわからないように調整するかが肝になります。
最近は、働き方改革などとうたっていますので、副業は国策で推進されているこもあり、悪いイメージがなくなりつつあります。
しかし、私が始めた頃は、まだコソコソやらなくてはいけないものでしたので常に心配事は絶えませんでした。
50代は副業でコミュニケーションが取れず苦労した
幸い仕事の中身は知っている事ばかりでしたから、逆に私が会社の新人さんに仕事を教えてあげたりしていました。
これまでのメインが営業職でしたから、コーディネーター職とは少し仕事の運びが異なっていました。
ですから、そこに慣れるまでが少しの間時間を要した程度です。
様々な登録者の方とお会いさせて頂き、仕事に関する悩みからスキルアップの方法、仕事を辞めるべきか続けるべきか、その他プライベートな悩みまで人それぞれ沢山の悩みを抱えていました。
それをひとつひとつじっくり聞いたり、時にはアドバイスさせて頂いたりと、仕事の中身としては重い内容ですが、責任感とやりがいを感じて対応することが出来ました。
私が担当した方々が、人材紹介なり人材派遣なりで職が決まると、非常にうれしい思いをコーディネーターの立場として体験できたことも、新たな発見でした。
その反面で営業職ではこれまで気づかなかった悪い点も沢山発見することが出来、こちらは本業で修正しなくてはいけないことだと、教えられたことも沢山ありました。
特に大変だったことは、仕事の中身が夜間や休日を限定していることで、昼間副業先を本業として働かれている方々とは恒常的なコミュニケーションが取れていなかったことが原因で、連絡ミス等で営業的に迷惑をかけてしまったこと。
逆にこちらの要望がしっかりと伝わっておらず、登録者の意図しない仕事の中身だったりで、クレームが発生したことですね。
本当に反省しています。
常に顔を合わせているメンバーではないので、コミュニーションの部分でどのようなやり取りをしていくことが必要なのか、日々課題としてあったことは間違いないです。
それでも、副業先はコストを意識しながらも、業務効率を落とさないルーチン構築を目指していた点は、素晴らしい発想だと感心しています。
コーディネーターの副業をする50代へアドバイス
経験者の方であれば、私はお勧めします。双方のニーズと合致していますので、仕事はすんなり入れます。
企業さんによっては、営業情報や個人情報の管理を気にされるところもあるそうですが、そもそもそのようは企業は副業の募集をしないので、問題は起こらないと考えます。
仕事をする上でのアドバイスは、本業のやり方が正であるとは思わないことですね。
新人のつもりで業務にあたる方が、かえってすんなり入れます。
生かしたいところは過去の経験則( 特にトラブル等やっかいなことへの対応 )で本業での経験を生かすことを考えるべきです。
ルーチンを変えることはどこの企業にも抵抗がありますから、よっぽど説得あるいは納得材料が揃えられない限りはやめておくべきと考えます。
もし副業先のやり方に非効率なことがあると確信できる場合は、そっとその材料を副業先の社員に相談をしてみて、その社員さんが提起した形にさせた方がうまく事が運びますよ。
改革改善については、必ず必要なことですしやった方が良いのもその通りです。
但し、デシャバリすぎてしまうと自分自身の立ち位置が悪くなり、仕事が進めにくくなります。
それゆえ、提案の仕方を考えて進めるのが良い方法ですね。
最後に、ガッツリ副業するのであれば、税金に対する知識をつけておくことが必要です。
副業も当然申告しなくてはいけませんので、また、ある程度金額が大きくなると支払う税金も大きくかつ住民税にも影響が出ます。特に住民税は会社に決定通知が行きますので収入額が分かってしまいます。
そのあたりは事前に調べて対策を立てておいた方が絶対にいいです。
副業をしたまでは良いですが、会社に隠れてやっている場合はその金額によっては「 おかしいぞ 」と気がつかれてしまう可能性も十分にありますので、注意した方が良いです。
副業をやめない50代リーマンの本音まとめ
最後に要点をまとめておきますので、参考にしてください。




体力:

気力:

知力:

副業で稼ぎ過ぎて本業にバレてクビになったという都市伝説は、総務職の中では割と有名な話ですが、実際バレても見て見ぬふりをしているのが現状です。
極端な人手不足の業界ですから。
一か月に100万円とか200万円稼いでしまったら、市民税が爆発して結構な確率でバレてしまいます。
稼いでしまった場合は、専門家に相談して対策を練りましょうね。( 私もそうなりたいものだ… )