「 ガイアの夜明けで『 服余り現象 』の実態について放映されるので、是非見てください 」と久保田さん52歳から連絡があったのは6月も終わろうとしていた時でした。

服余り現象とは、アパレル業界では当たり前のことらしく、余った服をひっそりと処分するケースが多いというのだ。数か月前、イギリスの高級ブランド「 バーバリー 」が売れ残った服を焼却して話題になったのだという。バーバリーが過去1年間に廃棄した服は、日本円にして41億円近くになるというから驚かされました。

そんな情報提供してくれた久保田さんは、今の仕事に就く前まで、アパレル業界に長い間いらっしゃった大ベテランです。その時の人脈が幸いしてか、ちょうど転職で次の職場がなかなか決まらなくて困っていた時に数ヶ月していたのが、ネットオークションのバイトだという。

内容としてはオークション代行なのでしょうが、いわゆるその手の業者がやるような煩わしさがなくて稼ぎもほどほどある、とても都合のいいアルバイトだったといいます。そのキッカケは、昔の職場の同僚の依頼でした。

50代失業者が経験したオークションのバイト

アルバイトの内容はネットオークションに出品し、その売り上げのパーセンテージと手数料がバイト代になるわけですが、時給での換算ではなく期間限定で決まった手数料をもらう契約にしていました。

例えば1ヶ月出品を継続していくらみたいな換算ですが、1回で落札される可能性が半々ですのでそう設定しました。簡単に言えばまず商品を預かって1ヶ月以内に売れた商品金額の1割、それに加えて1ヶ月1点ごとに1割の預かり手数料、この1割というのは依頼主の希望落札価格に対してですので仮にそれより安く落札されても私の取り分は同じです。

つまり1万円の物が売れてその希望額通りの落札であれば2割の利益がバイト代、もし安く落札されればそれより低いし高く落札されればもっともらえる手はずになっていました。

これは、私が以前個人的にネットオークションで結構売れてたのを知って仕事仲間が声をかけてくれたわけです。メーカーさんからすれば、表立ってサイト通販にしても売れ残る場合もあるし、中には自社商品以外に購入したサンプルやB品、つまり正規では捌きたくないアイテムも何かと抱えていたりするものなので、少しでも裏で処分できれば助かるというのが発想の元ですね。

食べ物屋さんのように形を変えて売れないのがアパレルなど物販の会社の悩みで、セールで何段階も安くしたり昔なら焼却処分していたのはそのためなのですが、少しでもお金にしたいというのが正直な部分なのです。ちょうど就活の合間に時間が空いていて、段取りだけ済ませば時間帯の拘束もないありがたい仕事でした。

オークションのバイトをする前に心配だったこと

商品の管理がまず思い浮かびました。自分の売りたいものだけでも部屋で整理するのが大変ですから、多くのブランド商品を保管する場所がありませんでした。そこで最初に相談するのが保管場所の確保、どうやって荷物を預からずに管理するか、それがテーマでした。

しかしそれは案外簡単に解決しました。

元々、どの会社でも保管していた荷物ですからそのままでも場所はあるはずです。ですので、ネットオークションに掲載するための画像はその会社に出向いて撮影、とは言えスマホで簡単に撮影するだけであとはパソコンで綺麗に加工していました。少なくとも自分の部屋より広いスペースがありますし、ちょっとしたディスプレーぐらいならその方が便利、ショールームなどを借りて一気に撮影させてもらいました。

次の不安は発送、これは出品者なら誰でも思うことですが、とても面倒くさい作業です。しかしこれも会社の方から直送してもらうことで解決、落札された商品をどこに送ってと指示すればやってくれるシステムにさせてもらいました。手数料が安いので意外にみんな納得してくれましたね。送料着払いですから大きなトラブルもありませんでした。

一番はどれだけ売れるか?でした。

確かに商品が充実していないとどんなに出品数があってもそう簡単に売れません。でもしばらく個人でやっていた経験からどういう商品をどう載せればいいか、それだけは感覚でわかっていたのでその点はすぐ対応できました。一流ブランドとは言えないまでもそれなりに名の知れたドメスティックブランドがほとんどでしたから、こちらの知恵一つで売り上げはすぐ作れましたね。1ヶ月出してダメなものもありましたが、それでも9割近くは売れました。

オークションのバイトで大変だったこと

大変だったことは、少しでも高く売るための手間ですね。何しろ出品するまでが大事ですし、出してしまえばあとは入札されるかリストでチェックしてればいいわけですから始まってしまえば結構楽しいものでした。

ただ、バイト代として少しでも稼ぐには少しでも高く売れるように工夫することが必要、闇雲に載せたところで簡単に売れないわけですからそこが腕の見せ所ですし、依頼主もそこに少しは期待してくれていました。

売れ行きが良ければさらに協力的になってくれるしバイト代にも直結するので自主的に力が入る部分です。

おかげで写真の撮り方はうまくなりました。いろんな方のテクニックを研究してどうやれば人から見て買いたくなるか、オークションならではの知恵ですね。実際に買う側の立場で見てもそれは顕著です。写真と文章が上手い人はやはり人気出品者になりますし顧客もできます。

一度顧客になれば膨大な数の出品からも優先して見てくれますし、多少値が張っても付き合いで買ってくれたりするんですね。その点は対面販売の接客と同じで、あまりに機械的な対応だといい付き合いに発展しません。ですので、買ってくれた人や質問事項にも丁寧に対応することが大事で、結構手間がかかるし神経も使いました。

今後オークションのバイトする人へのアドバイス

一般的にこういう求人はサイトや求人誌には掲載されていないと思いますね。私はたまたま無駄になりそうな在庫などを持ってそうなアパレル会社と繋がりがあり、その横のつながりから仕事として成立していきましたが、すぐに始められる内容とは言えません。

ただ考えようによっては誰でもそういう背景があればできる仕事で、実際にネットビジネスが副業から本業になった人は周りにもチラホラいますね。

もしかしたら、商売を始めようとしている人たちのいいトレーニングになったりする可能性があると思ったりしました。私は他の仕事に移ることが目的でしたので結局1年ほどでやめましたが、毎月十分な利益もありましたからそれで無職の期間生活できました。

やめた後は給料の割に仕事がハードな職種ですからちょっと勿体なかった気もしましたね。でもそのまま起業して商売をするならネットオークションを深く理解するのはいろんな知恵もつきますし、現実的で損はないやり方だと思いました。

仮に何かジャンルを絞ってそういう商売をしている仲間の繋がりがあれば形にできる話だと思いますね。普通にバイトになり得ます。どうしてこれを会社が表立ってやらないか、それはオークション登録が個人と違っていたりして煩わしいからというのもありますし、そこまで本気になれないというのもあります。逆に個人でやる人にはまだ制約が少ないので出品しやすいのがメリットでした。

本業にするなら稼げたお金で自分の仕入れをしてみるのもいいですし、その延長にネットショップが見えてくるのではないでしょうか。何かと勉強にはいいと思います。

50代が挑んだネットオークションの知られざる実態まとめ

50代アパレル関係者が挑んだネットオークションの知られざる実態についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

インターネットを介したオークションやせどりで儲けている人は、やはり独自の仕入れルートを持っている人が多いことが分かってしまいましたね。アパレル業界やそれに近い業界人であれば、人脈を生かして副業やバイトに励んでみてはいかがでしょうか。本業以上の収入が稼げたなら、ご一報くださいね。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事