いま就いている仕事は自分には向いていないのではないだろうか?もっと言えば、サラリーマンは自分に合っていないんじゃないだろうか?なんて思ったことはありませんか?

米国コネチカット州にあるイエール大学が研究で発表したところによると、サラリーマンには二通りのタイプしかないそうだ。

一つ目のタイプは、仕事を「 金を得るための手段 」としている人。このタイプの人達は、仕事を単なる生計を立てる手段だと考えているので、転職( 天職 )などということには無関心。

一方、仕事を「 キャリアや天職 」と考えるタイプの人々は、仕事で成功することだけでなく、地位や名誉を重視する傾向にあり、同時に自分の人生の中で不可欠だと考えるという。このタイプの人達に共通して言えることは、常に「 この仕事では何を学ぶことが出来るのか?何に貢献できるのか? 」と自問自答するといいます。

すなわち、新しい挑戦や問題解決、変化を好むわけです。

政府が推進する働き方改革に向けた動きが活発化するなかで、先だって労働政策研究・研修機構が行った調査「 多様な働き方の進展と人材マネジメントの在り方に関する調査(企業調査・労働者調査 ) 」では、約8割の企業が副業を認めないと回答していたことが話題になった。

就業規則を守るなら、今の会社で働きつつ副業をして収入を増やす働き方は、まだまだ難しい状況が続く模様だ。

一方「 2017年版中小企業白書 」によれば、日本は欧米に比べて開業率が低く起業に無関心な人の割合が高いという。それでも起業に関心を持った人が起業する割合は、もっとも高い米国に次いで2番目だ。

「 2017年版中小企業白書 」より

やる気があれば、会社を飛びだして独立することも選択肢と考えられなくはない。そこで今回は、1年前に会社を辞めて、襖・障子・網戸・畳の張替専門店「金沢屋」若葉・緑店のオーナーとして独立した吉田征司さんに話を聞いてみた。

周囲は猛反対。でも、いつかは社長になりたかった

――吉田さんは、金沢屋のオーナーになる前は、どんなお仕事を?

約10年間、建設会社の法人営業を担当していました。ゼネコンなどの下請け工事が9割近い、年商30億円ぐらいの会社です。こう見えて、景気がいいときは13億円ほど私が担当していました(笑)。

襖・障子・網戸・畳の張替専門店「 金沢屋 」若葉・緑店オーナー・吉田征司さん

――独立したきっかけは何だったんですか?

10代のころから、いつかは会社をつくって社長になりたいと思っていました。中学を卒業後、定時制高校に通いながら建設現場で働いていたこともあり、建設関係の仕事を長くしていました。そんななか、漠然といつかは年商20億円の建設会社の社長になりたいと思うようになったんです。そのための資金づくりと、地元の顧客開拓のために、独立しようと思ったんです。

――独立はスムーズにできたんですか?

周りは猛反対でしたね( 笑 )。絶対、大変だからやめろって。でも元請け、つまりエンドユーザ―と直接仕事がしたかったんです。建設会社のときは、下請けでしたので。

――数あるなかから金沢屋に決めた理由は何だったんですか?

自分で作業ができる仕事だということです。研修制度もありましたし、営業が長かった私でも、技術を身につけることができました。あとは、お客様から元請けで仕事を受けられることですね。金沢屋は、ロイヤリティが売上げに対するパーセンテージではなく、固定だったのもよかったです。

赤字を経験するも開業1年で最高月商230万円を達成

――実際、独立までにどんな準備をしたんですか?

まず、独立するための資金を貯め、足りないぶんは金融機関から融資を受けました。あとは金沢屋の直営店で研修を受け、技術を身につけました。

――ちなみに、これまでの最高月商はいくらですか?

まだ独立して1年ですが、襖、障子、網戸、畳の張り替えだけで230万円が最高ですね。

――独立して1年ということですが、順調な1年でしたか?

金沢屋の営業スタイルは、折込チラシがメインです。たとえば7月には60000部の折込チラシをまいて、襖、障子、網戸、畳の張り替え依頼は100件ありました。でも、6月は30000部まいて問い合わせは、ほとんどありませんでした。そのとき一度だけ赤字がでました。周りは、ここぞとばかりに、「 だからやめとけって言ったんだ! 」みたいな感じになりましたが、絶対見返してやると思って、ポスティングなどをして、盛り返しました。

――独立して、ご家族はどんな反応でしたか?

独立後、すぐに仕事が入ったのはよかったのですが、とにかく忙しい日々が3か月近く続きました。サラリーマン時代は、毎朝3人の息子たちに空手の稽古をつけていたんですが、当然そんな時間もない。次男には「 最近パパが帰ってこないね 」って言われていたようです。

――それでも、独立してすぐに忙しくなるなんてすごいですね。

まあ、そうなんですが、このままじゃもたいないなと思いました。仕事の依頼はたくさんあったんですが、忙しいわりに、ほかの加盟店さんより売上げが少なくて……。

自分の家の襖を張り替えたら高い襖の価値がようやくわかった

――その理由は、何だったんですか?

お仕事をいただくお客様は、ほとんどがまず「 とにかく安くていい、普通でいい 」とおっしゃいます。当時は、こちらも襖の良し悪しがまだよくわかっていなかったこともあり、お客様がそうおっしゃるならと、何も考えずに言われるがままに3か月やっていました。

でも、このままじゃいけないと思い、まずは自分の家の襖を値段が高い襖に張り替えてみたんです。自分で使ってみて、ようやく高い襖の良さがわかりました。そこからは、お客様のためにプレゼン用の資料を作り、襖の値段と耐久性などの違いを一覧できるようにしたんです。

あとは材料費と作業費も細かく内訳を分けて、見積もりを提示するようにしました。そのほうがお客様にも納得していただけますし、売り上げもあがりました。その値段なら、これもお願いと追加でお仕事もいただけます。

――でも、襖って一度交換したら、同じお客さんから仕事がくるのはしばらく先ですよね?

いや、そうでもないんです。襖や網戸の張替えは、お客様との最初の接点なんです。そこで、きちんといい仕事をすれば、襖や網戸など以外でも家のリフォームで何か困ったときに「何か方法ないかな?」と相談が入ります。あと、お客様が新たなお客様を紹介してくれることもあります。まだまだ、地域における私の認知度は低いので。

そのなかで、私ができるものは私がお手伝いしますが、できないものは自分のネットワークを使ってその道のプロに頼んでいます。例えば私の地域には、地元で50年以上も営んでいる畳職人さんがいらっしゃいます。ですから、お客様から畳の相談があったときは、その畳職人さんにお願いしています。

もちろん、そこで私は1円の利益も出しません。でも、それでいいんです。畳職人さんのお客様で、襖や網戸の張替えで困っている方がいらっしゃったら、私を紹介してくれますので、win-winの関係になっています。

今の目標は5年後年商5000万円。地域の家を全部キレイにしたい

――なるほど。そうやって、どんどん地元での認知度も上げていくわけですね。そんな吉田さんの今の目標は何ですか?

今は、とにかく私が担当している若葉区・緑区の家を全部キレイにするのが目標です。なんといっても、お客様に喜んでもらえるのがうれしいですから。あとは、自分の夢に向かって、まずは5年後年商5000万円を目指します。

中小企業庁の統計では日本の起業率は低いが、独立・開業・起業を支援する「 アントレ.ne t」を見てみると、吉田さんのようにサラリーマンを辞めて独立した例は多い。決めるのはもちろん自分だが、ほかの人がどうやって独立にいたったのか? 「 アントレ.net 」の事例を参考にしながら、この先の自分の働き方を考えてみてはどうだろうか。 <取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/池之平昌信>

提供/リクルートキャリア

2018年10月28日 日刊SPA!より引用

私自身は、後者であり常に自分の成長や影響力、己の価値の最大化を優先し、安定した勤め先を辞めることも辞さないタイプだという。

世間では、私のようなタイプの人間は、影響者( インパクター )と呼ばれている。


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