一昔前までは、50代の転職は無謀だとか自殺行為だとか言われていた時代がありましたよね?

現在の日本においては、少子高齢化の影響で労働不足が起こり労働力の流動化が顕著。ですから、私のように転職回数が多い転職者でも、積み上げてきた実績を見てくれる企業が増えた有難い時代がやって来ました。

ただし、調子に乗って自分の市場価値を見誤ると、理想の転職活動が一転地獄と化します。

今回は、50代が転職活動に入る前に読んでおくべき課題とその解決策を紹介していきます。

それらの答えは、採用企業が50代の人材に対して抱く懸念や抱えている問題点を考えれば、自ずと答えを足すことが出来るものばかりですから、是非参考に内定を勝ち取っていただきたい。

2019年現在50代が直面している転職の現実とは?

かつては、35歳転職限界説などと揶揄されていた中高年の転職は、とても挑戦しやすくなりました。

あなたも、一度は35歳転職限界説を耳にしたことがあるはず。求人募集の年齢制限を原則的に禁止する雇用対策法案が2007年に開始されるまでは、35歳迄の求人がほとんどで、35歳を越えてしまうと一気に求人が減ったことを由来とした言葉です。

この法改正が背景にあることで、建前的には年齢が原因で応募ができない事例は減少しましたが、そうは言っても今もなお35歳迄の応募者を優先的に採用するトレンドは変わっていません。

転職市場の中では、30代・40代・50代は急激な変化が起こる大きな節目。このうち35歳転職限界説が表す通り、35歳は転職によって年収がアップする可能性がメチャクチャダウンしてしまう大きな分かれ道。このような転職市場の中の差は、景気の変動だけに限らず、業界や職種が異なればビミョーに違ってくるため、気をつける必要があります。

特に、組織が立ち上がったばかりで経験豊富な人材が不足しているベンチャー企業や、マネジメント経験がある管理職が不足している中小企業などでは、50代転職者を積極的に採用する傾向が続いています。

これらの業界は、大企業と違い教育費に十分コストをかけることができないのが原因のようですね。

転職に失敗してしまう50代の特徴は保守的で傲慢

35歳以降の転職者が職を得るには、次にあげるようなマイナス要素を持っている事を理解した上で、転職活動に臨まなくてはなりません。

  1. 高い年収
    35歳までの転職者は、キャリアが少なくて即戦力にはならないが、社内で教育することで経験を積むことができ戦力に変わっていきます。

    現代社会では、わざわざ年収の高い35歳以降の転職者を雇うより安い賃金で雇用できる若年層の方が扱いやすい。そういうわけで、いかに活躍が期待される50代であっても、実力が確認できていない時点で慎重にならざるを得ません。

  2. 保守的な態度
    一般的に考えて、35歳以降の転職者は見知らぬ環境にポジティブに溶け込もうと挑む姿勢が弱いですね、現代社会では50代は保守的で、フレキシブルなアイデアが少ない印象を取り除くことは困難 。

    また言われた仕事しかやろうとしない自主性がない50代も、嫌われる要因のひとつですよね。

  3. 人間関係
    35歳以降の転職者だったとしても、転職先では新入社員。上司にあたる社員が、50代の転職者より若いケースも割とあります。

    転職者自らは大丈夫と理解していても、受入れる側から扱いにくいと見なされれば、採用過程に進むことは難しいでしょうね。

転職に失敗することなく内定を勝ち取れる50代の特徴

あいにく転職市場では、内定を勝ち取れる50代とそうでない人の違っているところは一目瞭然です。それは仕事がデキるデキない、転職回数の多い少ないとは次元が違う話ですから注意が必要です。

何度転職しても、転職に失敗することなく内定を勝ち取る50代の特徴を3つあげておきましょう。

  1. 採用側の立場になって職務履歴や面接で応用できる人
    今までの経験を積極的にPRするにとどまらず、採用企業が必要としている人材がどうあるべきか感じ取ることができる人。

    その場の空気を読まず、自分の経歴オンリーで話を進める傾向がある50代が内定を勝ち取ることはありません。何度転職しても内定を勝ち取れる50代は、必要とされている人材像を考えながら職務履歴のウリを柔軟に変化させながらPRしています。

    自分に有利なPRばかり繰り広げるのではなく、採用企業の立場で考えながら返答を行うため、どこに行っても好かれます。

  2. 自分の市場価値を理解している人
    50代の転職は、すぐさま即戦力になれる人材なのが大前提。あくまでも、今までの経験の中にあるPRポイントとし自分の市場価値を分析することが重要です。

    市場価値を知る手段は、転職エージェントやハローワークでの求人情報をチェックしてみるのが時間を取られない方法です。あなたが思い描く職種の求人情報を把握することで、年収や労働条件を確認できます。

    自分の思い描いている年収と比べ掲載されている年収が低い場合、今より高い年収を希望したところで書類選考を通過するのは難しいですね。

  3. これまでのキャリアで築き上げたプライドを捨られる人
    転職は第2の人生を始めるためのスタートラインです。これまでに築き上げてきたキャリアが評価されて、誇りに感じる年収・立場だったハズです。しかし転職においては、50代の転職者が何も貢献できていない職場でゼロから実績を積み上げていかねばなりません。

    「私は、以前の職場では部長だった。50人の部下を従えていた」とでかい態度を取る転職者は非常に多いのですが、転職して中途入社してしまえば、あなたは単なる50代の新入社員です。

    あいにく、以前使っていた肩書なんて職場を去れば何の意味もなしません。

50代が転職で失敗しと後悔しないため気を付けること

職場を退職して、さぁ転職活動を開始してみたところで、応募条件はクリアしているはずだけれども書類選考を通過することができないとか、ハナから応募可能な求人自体ががないじゃないか!と嘆いておられる50代転職者は実に多い。

この背景にある要因は、新人の採用時に年齢を異常なほど重視しする日本独特の雇用体制が邪魔だてをしています。

正直、不条理だし日本の社会は遅れていると思う。でも、どうにもならないことをアレコレ考えて怒りをぶつけても話が前に進みません。

それでは、職探しをしている50代はどうすればこの障害をなくせるか考えてみましょう。

  1. 応募条件は基本的に最低限条件
    求人情報に記載がある職歴・経験年数・資格は、採用企業から考えると必要必要最小限のハードルに過ぎません。そういう訳でその条件を満たすからと言って、書類選考を通過する権利があるわけではありません。

  2. 求人の裏には必ずライバルがいる
    いい条件の求人であれば、1件に対して30人以上ライバルいると想定しておかねばなりません。

    ライバルの数は、希望の業界や職種次第でかなり異なるものですが、原則誰でもこなせるプレイヤーはライバルが少なく、それなりの経験と知識を必要とするマネージャーだとしたら必然的にライバルが多くなります。

    その上、そもそもパイが少ない総務人事・経理財務等のいわゆる間接部門職は、応募が殺到します。

    私自身、人材銀行( 2017年3月末で閉鎖 )を通じて応募した総務人事マネージャー職は、「既に100名以上の応募がありますけど、それでも応募しますか?」と言い放たれ困惑してしまったことがあります。

    人気職種の募集状況は、ほとんど表に出ることはありませんが、異常なまでの人気ぶりです。

  3. 今までの経験にしばられ過ぎない
    日本の転職市場では、同業同種内の転職が7割を超えるという特徴が見られます。これから応募しようとする職種の経験があるには問題がありません。

    一方、採用企業側からすれば、これまで経験は同じ業界や職種だけを指しているわけではありません。

    同僚や上役と協力できるスタンス、職場での問題を解決できる交渉力、いくつになっても前向きな気持ちで学び続けることができる意欲が評価されるのです。そういうわけで、アパレルメーカーの人事職など初めから視野を絞って転職活動にチャレンジするのはやめて、求人を浅く広く探しちょっとでも多く接点を持つことで、この先自分が健康的に働き続けることが出来る天職を見つるべきですね。

50代必見!転職市場は需要と供給でバランスしている

いまさらですが、ニーズがあるにもかかわらず応募してくる人材が少なければ、給与を上げてでも採用する傾向になりますし、応募できるのであれば低賃金であっても採用に至る場合転職市場価値は下がります。

50代の転職でミスマッチが起こっている原因の一つが、職種ごとに異なる需要と供給のバランスを理解していないことに起因しているとと言えます。これは、50代の転職者がどの職種で探すか絞った時点で、転職成功の難易度が確定することを意味しています。

これを需要と供給のバランスや、仕事上の性質で分類すると大きくわけて4つの区切りができてしまいます。

  1. 一般プレイヤー( 倉庫作業員、販売員、警備員、ドライバー、介護職員 )
    パート・アルバイトも含め、最も求人数が多い。

    業務の過程が簡単で、いうなれば誰でもできる仕事が多い。その業務が生み出す利益は低く給与水準も比較的低い傾向にある。

  2. コントラクトプレイヤー( 住宅の営業、金融サービスの営業 )
    個人で売上げる成果が重要視され、ある意味高付加価値な職業。

    ほとんどの場合固定給の比率が低く、成果報酬比率が高い。高いノルマを課されることが多く求人の需要がある中で転職者が少なく常に人手不足の職種

  3. ゼネラリスト(総務人事、経理財務、広報宣伝等)
    最も転職者数が多く、転職の難易度が高い職種。年齢が上がるほどに求人の需要が激減するため、転職に失敗して不本意ながらプレイヤー域ならざるを得ない50代も多い。

  4. エグゼクティブ(経営者、CFO、経営コンサルタント)
    うまく行けば、年収2,000万円級の求人見られる領域。

    わずかな50代だけが関わることができる、超高付加価値の領域。転職サイトや転職エージェントを通すというよりも、ヘッドハントで引き抜かれる確率のほうが多いのもこの領域の特徴

50代は転職に失敗したと感じる前に自分の価値を把握

時代の流れと共に、50代であっても転職にチャレンジして内定を勝ち取れる時代がやってきました。

今回の記事を参考に、50代の転職で注意しなければならないポイントを学んで、是非実際の転職に役立ってくださいね。

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