50代がハローワークを利用する注意点は窓口職員の先入観を真に受けない

求人サイトや転職エージェントなど新しい手段が次々と生まれたけど、やっぱり頼りになるのはハローワークですよね?

私も5回ほど転職して都度お世話になった場所です。

皆さんが真っ先に頼りたい気持ちは理解できますが、ハローワークがどういった目的で存在しているのか理解せず利用すると、知らず知らずのうち下流へ流されていくので気を付けてくださいね。

ハローワークを利用するメリットもたくさんありますが、失業者の失業状態を解消するための機関であることを理解しておきましょう。

ハローワークは国が管轄する失業状態解消のための機関

ハローワークは1日20万人以上が利用する巨大な無料職業紹介所で、日本全国に544か所点在。

そこで働く職員の数は1万1千人以上と言われているので、その巨大さが伺い知れますよね?

かつて私達が就活していた頃、職安と呼ばれていた公共職業安定所は、暗いイメージを払拭するためハローワークと名称変更しましたが、やっている内容は20年前も今も変わりありません。

ハローワークは厚生労働省が管轄している国の行政機関で、その目的は失業者が失業状態から脱するための様々な手段を提供すること。

ですから、そこで提供される求人は必要最低限のものにすぎないため

  • 細かい希望条件を指定して求人検索したい
  • 応募先企業の風土や社風を教えて欲しい
  • 待遇が良い求人を私だけに紹介して欲しい

の要求には一切答えることができません。

しかし、かつての私を含め転職者の多くが、無料で求人を提供してくれるありがたい場所と信じてやまないため、希望する年収の求人が見当たらないと路頭に迷います。

ハローワークに足を運び、求人紹介端末で「年齢」と「希望年収」を打ち込んで「求人なし」と表示さるのを見て、絶望した経験はあなたにもあるハズですよね?

かつての私も日課の如く近くのハローワークに足を運び、ない求人を永遠と探しては毎日ため息をついていました。

ハローワークは、求人サイトや転職エージェントをはじめとする民間の職業紹介事業では転職に結び付けることができない、いわゆる就職困難者を中心に、最後のセーフティネットとして機能しているにすぎません。

50代がハローワークを利用するメリットは馴染みやすさ

3年以内に転職した18歳から60歳までの男女を対象に、「転職活動に利用した手段」についてのアンケート結果によると、転職活動に実施利用した手段はダントツでハローワークの53.9%、ついで2位の求人サイトが41.7%と続き、転職エージェントの利用は28.7%に過ぎません。

出典:マンパワーグループ

今流行りの転職スタイルは、良質で一般には出回らない非公開求人を多数保有する転職エージェントをおさにいくのがベスト。

なじみ深いから、近所にあるから、転職エージェントには相手にされないと、ただ何となくハローワークを利用する人がまだまだ大多数なのが伺い知れます。

もちろん、ハローワークを使うメリットはいくつかあるので、順番に紹介していきましょう。

地元に密着型で地方に強い

ハローワークは国の行政機関ですが、それぞれ管轄があり地元に密着しているので、地元の企業や自宅から近い求人を探す場合は、求人サイトや転職エージェントに比べ圧倒的に有利。

ハローワーク・インターネット・サービスを使えば他府県の求人を閲覧することができますが、やはり現地にしか張り出されない限定の求人も見受けられます。

なんらかの事情があって地元で求人を探すなら、地元のハローワークってことですね。

また、求人サイトや転職エージェントが扱う求人は、利益率の高い人口が密集する都市部に集中していますが、地方向けの求人はほとんどありませんよね?

ハローワークは営利活動を目的としない国の執行機関ですから、地方であればあるほど力を発揮する最後のセーフティネット。

都市部ではなく地元や地方にこだわり転職するのであれば、求人サイトよりもハローワークの方が有利ですが、失業状態の解消を目的とした機関なので、あれこれワガママな条件で求人を選ぶことはできませんね。

最近では、Uターン・Iターン者に向けた転職エージェントが現れましたが、まだまだ地域が限定されているので、使い勝手は微妙なところです。

失業給付を受けることできる

ハローワークでは、一定期間失業の状態ある者に対して失業給付が行われますよね?

先に述べたように、ハローワークは国民が失業した場合のセーフティネットの役割を果たすため、万が一失業してしまった場合は頼れる兄貴的存在になりかわります。

ただし、会社都合退職でない場合は、様々な制限をかけられ給付が随分と先になるので注意してくださいね。

ハローワークに足を運んで手続してから、あなたの口座に失業給付金が振り込まれるまでタイムラグが発生するので、アテにし過ぎると痛い目にあいます。

1.受給資格

失業給付を受けるためには、雇用保険に加入していた期間が過去2年間に12か月以上あり、失業状態であることが大前提です。

病気やけがで今すぐ働ける状態でない方や、しばらく休養するつもりの50代にも支給されないので注意してください。

2.所定給付日数

受給資格に基づき基本手当が支給される日数は、次に掲げる受給資格者の区分に応じて当該日数分支給されます。

3.日数計算

賃金日額=被保険者期間として算定され6か月間に支払われた賃金総額÷180

ただ実際の給付額は45%から80%で、自身で割合を決めることはできないため、詳しいことはハローワークの職員に問い合わせてください。

詳しくは厚生労働省の雇用保険制度ページを参照してください。

職業訓練を受けることができる

ハローワークは無料の職業相談や求人の紹介だけでなく、公共の職業訓練を受けることができる場所としても有名です。

職業訓練とは、転職に役立つ知識やスキルを無料で習得できる公的な制度のことで、正式には公的職業訓練と呼ばれています。

あまり知られていないのですが、失業給付を受けている失業者向けの公共職業訓練の他に、失業給付を受けることができない求職者のために、求職者支援訓練も行われています。

内容は、基本的なパソコン操作を教えてもらえる講座から、国家資格や介護職員初任者研修まで様々。

どちらにしろ、無料で受講できるため近年応募が殺到し、ハローワークの窓口で適性を厳しくチェックされます。

他にも在職者向けの「在職者職業訓練」も実施されていますが、こちらは有料となります。

詳しくは、労働局ハロートレーニングページを参照してください。

(リンク先は兵庫労働局)

50代がハローワークを利用するデメリットは合わない条件

ハローワークに求人を出す企業の多くが、可能な限り安い報酬で労働力を確保したいと考えている中小・零細企業です。

なにせ、年中ハローワークに求人を掲載しても全てタダなんですから。

中には補助金目当てで切羽詰まった中高年を採用し、用がなくなったらポイ捨てする悪徳企業までいるので、注意しなければなりません。

(私の尊敬する先輩がこの手の企業に引っかかって、悲惨な運命をたどりました)

私達もハローワークからの働きかけに応じる形で「いちおう」求人を出しますが、あくまで役所と良い関係を保っておく手段でしかありません。

条件が悪い

ハローワークで扱う求人の条件が悪いのは、求人掲載が年間を通じて無料であることに起因しています。

採用側は無料だからとハローワークに求人を出しますが、求めているスペックの求職者が来ることは稀。

しかも、転職サイトや転職エージェントに依頼するそれなりに良い条件で求人を出すと、応募者が殺到し通常業務を中断されるので、ひとまず誰も応募しないだろう低い条件で出しておくことが多いんですよね。

私はここに弊害が生じる原因があると考えています。

逆をいえば、非公開を中心に求人を募集している企業も、同時にハローワークへ求人を出している可能性も無きにしも非ずということを覚えておいてください。

(堂々と、非公開求人に直接応募するノウハウは後日公開します)

プロではない

ハローワークは登録しさえすれば無料で転職相談を受けることができます。

初めての転職活動の場合、無料相談を利用したいと考えている人が多いでしょうが、転職攻略本に書いてある一般的な返答しか返ってこないので驚きます。

私もリストラされてハローワークを訪れた際、「40代に紹介できるのは介護職かドライバー職」と言われショックを受けましたが、皆さんも同じようなセリフを吐かれ絶望した経験があるのではないでしょうか?

中には、彼ら彼女らの助言を真に受けて介護職になってしまった中高年を数え切れないぐらい見てきましたが、手段と方法を分散させ探せば事務職だろうが特別な職種だろうがいくらでも見つかります。

一般的な履歴書や職務履歴書の書き方、面接マナーを学ぶのであればハローワークでもよいですが、業界ごと、業種ごとの転職戦略を知りたいのであれば、やはり転職エージェントのキャリアコンサルタントに面談を依頼するのが最適ですね。

ハローワークの窓口に座っている相談員と呼ばれる人は、転職のプロでないことを肝に銘じておきましょう。

転職先をごり押しされる

ハローワークでは在籍期間に応じた期間分の失業給付を受けることができますが、どうせだから満額貰ってから再就職しようと考えていませんよね?

失業給付はあくまで、失業の一定期間、転職を支援する国から支給される手当です。

ハローワークは失業業態を解消するのが目的ですから、可能なことならさっさと再就職してほしいので、有無を言わさず求人をごり押ししくることがあります。

失業給付を受け取るためには、一定期間中に転職活動を行った証と、ハローワーク窓口からの要請には答えなければならない義務があるので、正当な理由がない限りは拒めないことになっています。

ただ、紹介されるのは慢性的な人手不足の職種が中心です。

50代の転職でハローワーク1本に絞るのは非常にリスキー

近年、少子高齢化が進んだことにより労働力が減少し、中高年に白羽の矢が立っていますよね?

リーマンショック時は、まさに「中高年に紹介できるのは介護職かドライバーだけ」でしたが、20代30代の若年層を苦労して育てるより、業務経験を積んだ中高年を積極的に採用する動きが加速しています。

ハローワークの組織自体、ここ数年で大きく変わりましたが、それでもなお「35歳転職限界説」を信じてやまない化石みたいな職員はまだまだいるので、彼らの助言を鵜呑みにするのは避けていただきたい。

彼らの助言を受け入れるのであれば、転職サイトや転職エージェントに登録して自分の転職市場価値を把握し、情報を精査するぐらいしてほしいものです。

転職活動の選択肢としてハローワークを利用するべき50代

転職活動の選択肢としてハローワークを選ぶなら、とりあえずの収入源を確保するなら最適の情報チャンネル。

ただし、オイシイ求人には必ず裏があるので注意してくださいね。

また、地元に密着しているので、自宅から最短で通える職場を探す場合に力を発揮してくれます。

  • とりあえず再就職先を見つけて職に就きたい50代
  • なんらかの理由で地元で職に就きたい50代
  • 転職エージェントに登録するのが面倒な50代

ハローワークに質の良い求人が少ない傾向なのは間違いありませんが、全くないと言っているのではありません。

転職活動に先入観や思い込みは厳禁ですよ?

50代がハローワークを利用する際の注意点まとめ

最後に要点をまとめておきます。

ハローワークについて

  • 設立された目的は失業状態の解消
  • 地元や地方で転職する際は最強
  • 条件の悪い求人が入っているので注意
  • 窓口職員の知識は化石級

ハローワークも使い方次第では「吉」と出ることもあるので、最初から「いっさい使わない」って選択をしないでくださいね。

後悔しない50代の転職にするためのノウハウを発信しています

~2020年4月:転職市場の動向~

4月は春の入社に合わせ質の良い求人が出回る時期ですが、コロナウィルスの影響で市場が大混乱しているので気を付けてください!

現段階では、求人そのものが市場から消滅する等の影響は出ていませんが、採用活動を先延ばししたり、対面ではなくWEB面接に切り替える企業が増えています。

この際です、Skypeやzoomの使い方を勉強してITの進歩に対応できる50代をアピールするのも一つの手です!

ただし、同時にライバル達も動き始めるのでしっかり情報収集を行って万全の態勢で臨みましょう!

  1. このサイトを参考に、最低でも複数の転職サービス(リクナビNEXTJACリクルートメント人材バンクネット)に登録する
  2. 転職エージェントに登録できれば、電話ではなく直接会って自分なりを知ってもらう
  3. 相性の良いキャリアコンサルタントに出会えたなら、信頼関係を結び熱い思いをぶつける

多少転職回数が多かろうが年齢が高かろうが、熱意が伝われば応じてくれるキャリアコンサルタントは必ずいます。

ただし、彼ら彼女らは月に100人近い転職者を扱うので、あなたの存在が埋もれていくことは絶対に阻止してくださいね。

リクナビNEXT
完全無料で診断できるグッドポイント診断は逸品

株式会社リクルートキャリアが運営するリクナビNEXT。

50代でも応募できる求人が多数掲載されているだけでなく、簡単な質問に答えていくだけで、あなたの強みを5つ診断してくれるグッドポイント診断が最高。

客観的に診断された強みは、応募書類はもちろんこと面接でも自信を持ってアピールすることができるので絶対に把握しておくべき!

注意点
条件の悪い転職者を機械的に除外するフィルターが厄介
・直接郵送応募にも非常によく反応するので50代は登録しておこう!
JACリクルートメント
紹介しもらえる求人は面接まで確約されているので安心して任せられる

どちらかと言えば外資系企業で有名なJACリクルートメントですが、実は地元に密着した老舗の転職エージェント。

地元で活躍する中小企業との繋がりが強く、内部事情に精通しているキャリアコンサルタントが多いので、50代にとっては超ねらい目。

また、企業担当(RA)を転職者担当(CA)が兼任する独自のリクルートメント・コンサルティング制を採用しているので、ミスマッチのない求人を紹介してもらえることでも有名。

注意点
キャリアコンサルのアタリハズレが非常に多いのが難点
・頼りない担当に当たったら迷わず相談窓口で担当の変更を申し出る
・必ず面接後にフィードバックを受け次回に活かすように!
人材バンクネット
キャリアコンサルタントを逆指名できる珍しい転職サイト
転職エージェントを利用するうえで厄介なのが、門前払いや登録拒否。

「どうせ自分なんか相手にしてもらえない」と敬遠する50代が多いが、エージェントが持っている非公開求人は非常に質が良い。

そんな50代の味方になる人材バンクネットは、キャリアコンサルタントを転職者が逆指名できるので、基本的に門前払いされることはない。

私もこの転職サイトを通じて多くのキャリアコンサルタントと接触し、色々お世話になった。

注意点
・求人に応募するためには再度外部のエージェントに登録の必要あり
逆指名時には「履歴書のブラシアップを手伝ってほしい」旨で接触する
 (求人を紹介して欲しい旨で接触すると「紹介できる求人はない」に繋がる)

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