50代で転職する理由は人それぞれ様々です。
私が転職支援をする中で特に多いのが、リストラなどの会社都合、次いで親やパートナーの介護問題。
正直、50代になると優秀な人材でも、窓際に追いやられてしまうのが切ないですね。
そこそこのキャリアを持っている50代以外、転職で年収アップを望むのは危険と私はアドバイスしています。
やるなら、副業レベルが無難と普段言っているのですが、忠告を聞かず行動する50代も中にはいらっしゃって…。
子供のための転職を50代が頑張る理由
中本さんは地元の商工会議所で出会った50代。
昔空手をやっていたとかで、筋肉ムキムキのおっさんです。
これまた地元の催し物の打ち上げで、どこをどう間違ったのか、20歳以上も年下の奥さんと出会い2年前に双子のお嬢ちゃんが誕生。
もちろん彼の転職の動機は、月収アップ。
月収自体、生活費を稼ぐのでやっとでしたから、それ以上の資金を貯めたいと働きまくっていた。
実際は、貯金をしたいよりも子供の学費の工面で一生懸命な理由。
このままでは、子供を大学に行かせる金がないと判断し一生懸命に働いた。
そのうえで、子供にも働くお父さんとしての背中を見せたい思いがあり転職。
転職の手段は、ハローワークをみて電話をかけてその求人先から即採用に持ち込んだ形。
転職の内容は、前職が倉庫業の掛け持ちであったのに対しフルタイムでの倉庫業を依頼される形態。
時間制限を設けてそれでも、倉庫の掛け持ちにしようとしたのですが、正社員枠がある話になり現在の職場に定位置を得られる期待がかかりました。
一生懸命に働いた結果、長時間勤務を依頼されるようになったのでその分稼げました。
ハローワークには、中企業であったとしても隙間でできる仕事があるので、時間の許す限りであるのなら人の嫌がるしごとをしようと思った次第です。
人の嫌がる仕事は、実際高時給が保障されていたり、労働の通勤の足さえそろえば真面目にやれば残ってほしいと言われる仕事です。
つまり、人のやりたがらない隙間の募集項目を見て、そこを狙っていきました。
50代は転職を頑張ったが作業員で給料があがるか心配
当初は、厳しめの採用官も眼に笑顔を貯めてくれて、自信は交渉に出て職位置を獲得した形。
人の嫌がるタイプではきつい表現ではありますが、人間関係でのストレスに慣れることは社会人として当然ですし、そのほか作業のきつさでいえば普段から鍛えている身体なので必死で頑張りました。
心配だったのは、転職したら必ず子供の学費の工面まで、貯めていける不安でした。
これは、自分の貯金を自分の為におろす意味ではなく、子供の学費をローンに頼りたくない親のプライドになります。
そして、転職した後で、その貯金額の目標に一歩ずつ近づけていけるかどうかについては、多少の不安はありました。
現場で長く続けていけるかどうかも、入ってみなければ分かりません。
子供の為って世間一般的によく言われる普通の話ですが、それでも親の生き甲斐であるので、その頑張る指針となりました。
そのために、継続した収入体系を獲得したかった次第です。
50代は転職を頑張ったが作業員は腰痛対策が大変だった
転職活動では、副業で営業している仕事もあったので、フルタイム・正社員で転職すべきか正直なところ悩みました。
ですから、大変だったのはそれでも、副業のほうでなかなか売上が上がらないので、副業を掛け持ちにして働いているころは多少大変でした。
これは、体力自体はなんとかもったものの、掛け持ち労働では、基本的にそれほどの月収の増加は見込めませんでした。
掛け持ちでの転職先探しは、労働環境の悪さに対するいら立ちもきっかけにはなりました。
つまり、掛け持ちでもうまいことセットにならないと生活費の工面は難しかったです。
貯金するまでに掛け持ちでは難しいことがわかったので苦しかったのは、このままではいけないと生活基盤の強化を図った形になります。
苦しかったところでは、昔から武道の心得があり身体の能力的にまだまだ、いける自身はあったのですが、腰痛対策を強靭に練っておかないと、続かない危惧があったことでしょうか。
ですので、家での腰のトレーニング方法を考案し、実施するに至りました。
その腰に対する訓練や腕力に対することも家で自主トレを行い、掛け持ちのころから弛まぬ努力をすることに精神を払いました。
ですので、その身体能力を守ることに関して、それを編み出すまでに苦しかったことはあります。
精神的には落ち着いていましたが、家族とのレジャーや連携で、なにもしてやれなかったらおやじとして情けない思いがありました。
それは、なんとか自身の威厳を保ちたかったのもあります。
愛情であればなんでもできる意味と、このくらいのことでへたれていてはダメって意識で、難を乗り切りました。
結局その努力と体力が、次の仕事で報われたかたちになります。
50代で転職を頑張ったおかげで年収が上がり家族で喜んだ
転職をして良かったことは、専業で働ける安心感。
その専業の会社に注力することで、自身の精神的な思いや、肉体的な基準を一本に絞ることができたのがよかったです。
転職すれば、給料が上がるのはなかなかないことですが、最初の就職の時点より仕事の依頼が沢山はいったので定位置となりました。
その仕事先において、仕事のマニュアルを覚えることを、最優先にして自宅でも予習復習をしたものになります。
つまり、その努力のアピールを実際の労働の成果で示したのです。
もちろん最初はミスもありますが、それでも二度とミスをおかさないよう努力をはらって自分のプライドとスキルを守りました。
その結果として、長く続けてほしい会社からの依頼を受けるに至りました。
そこでの、人間関係は当初、楽しいものではありません。
しかし、ちゃんとミスの指摘を聞いて、それを改善し努力する姿勢で見せつけました。
その結果として、同僚を助ける意味を込めて他の人の現場にも入るようになっていきました。
そのため、同僚は多くいましたが、多くの人とコミュニケーションを軽く取れるようになり周りからの反応もやさしい風に変わっていきました。
転職をしてよかったのは、そのフルタイム労働で子供を含めた家庭環境の改善が行われ、充実した私生活を手にすることができたことになります。
子供にもプレゼントを買ってあげられるようになりました。
ただ、学費を全面的に自分で工面するのは、不可能に等しいことに思える時もあります。
ですが、せめて背中だけでも見せる事と、そのうえで子供が将来働くときに見習ってほしいその一心で働いたことが転職の成功でした。
子供のための転職!50代が頑張ったのは収入が目的まとめ
最後に要点をまとめておきます。
- 転職の動機:月収アップのため
- 転職の手段:ハローワーク
- 要した期間:約3か月
- バイトや副業で掛け持ちせず、ガッツリ月収がアップ
- 人間関係が良かったので助かっている
筋肉バカの中本さんにとって肉体労働は、トレーニング感覚だそうです(失礼)
「金もらえて、筋肉付くなんて最高っす」のが彼の口癖。すごくいい奴なんですが、「目に入れても痛くないほど可愛い」と言いながら子供の写真をLINEで送ってくるのだけは、正直やめて欲しい。
他人事ながら、頑張り過ぎて体壊さないか心配になってしまいました。
皆さんも、年相応に頑張ってみてはいかがでしょうか?
無理しすぎると後で後悔しますからね。