一度も工場勤務したことがない中高年達は、「工場って油まみれになったりで労働環境大変そう」ってイメージを持っていますよね?
確かに、工場は昔から3K(キツい、汚い、危険)の代名詞的存在。
それゆえ未だ3Kのイメージが払拭できていないのかもしれません。
20代に現場で庫内作業員として、30代は事務所で総務人事として働いてきた私からすると工場って凄くいい所なんですけどね。
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50代で工場勤務した理由は無職から抜け出したかった
20年もの間、アパレルのメーカーで営業職だった元サラリーマンの谷山さん50歳。
44歳の時、親の介護で会社を辞めざるを得なったが、3年前に介護していた父親はすでに他界。
再び営業マンとして就職を試みものの、「100社、200社、300社と履歴書類を送っても全滅した」と彼は言う。
そうこうしているうちに、1,000万円以上あった貯金が底をつき、気づけばバイトで生活費を稼がないと生きていけない状態に陥ってしまった。
「さすがに生活保護を受けるほど落ちぶれたくもなかったですからね」彼が見つけたバイトの内容は、主に車向けの梱包材や仕切りを作る工場での仕事。
「イーアイデム」に載っていたので早速応募。
仕事内容は、テープ貼りや穴開け。
テープ貼りは決められた場所に両面テープを貼るだけなのでラクでしたが、穴開けは何枚か重ねてからドライバーで開けるように言われ、結構力がいりました。
たまに、プレス機も任されました。
プレス機は力はさほどいりませんが、一枚一枚セッティングをする事が大変でやる枚数が多い時は肩がかなり疲れましたね。
場合によっては、カッターナイフを使わないといけない作業もあり、その際は少しだけ怖かったです。
それぞれの仕事内容は簡単で単調ですが、一日中ずっと同じ作業ではありません。
時間や日によってやる仕事が次々と変わり、社員さんが色々と指示を出してくれるので、今日はどんな仕事だろうとワクワクしたり、新しい事をやったりと飽きる事もなく楽しかった。
時給は、朝8時から17時までは850円で、17時以降は1150円。
基本的に、時間は自分で好きな時間を選べました。
私の働いていた時間帯は、最初のうちは13時から19時までと自己申告していましたが、段々慣れてきて仕事も楽しくなってきたので、途中から10時から19時までに変更して貰いました。
私は週3で働いていましたが勤務日数も、基本的にシフトは自由。
ベテランのアルバイトさんの中には、月曜日から金曜日まで朝8時から19時まで働いている方もいました。
50代で工場勤務して人間関係が上手くいくか心配した
工場の中にホワイトボードが置いてあり、休みたい日にちのところに休みと書けばオッケーで、駄目だと言われた事は一度もありません。
シフトや休みに関して相当自由がきく会社でしたが、立ちっぱなしの工場勤務は初めてだったので体力面が不安でした。
以前は20年ほど営業の仕事をしていましたが、営業時代は立ちっぱなしではなくデスクワークだったり外廻りだったり、割と自由に動けたため自分に立ちっぱなしの仕事が勤まるかな?と不安でしたね。
あと、面接の際に見学した時、勤めている方たちの年齢層が高めだったのでうまくやっていけるか心配でした。
営業時代は自分より年齢が下の社員が多かったため、全く違う環境になる不安も少しありましたし、もちろんケガをしないだろうが心配でした。
プレス機もあるし、かたまにカッターナイフやドライバーを使う時もあったので、誤ってケガをしないかと心配でした。
やはり立ちっぱなしが一番大変でしたね。
最初の3日間は毎日「メディキュット」をして寝ていましたが、3日間過ぎた頃から段々慣れてきて苦には感じなくなりました。
あとは、10時から働き12時になるとお昼のため一度自宅に帰ってお昼を取っていましたが、ボーッとしていると13時からの仕事に間に合わなくなってしまうので、その時間管理がちょっと大変でした。
50代で工場勤務したが物作りが楽しくて仕方がなかった
楽しかったのは、仕事の休憩時間に他のアルバイトさんたちと談笑した事。
年齢は年配の方達が多かったですが、優しくして貰い、人生相談から噂話まで色々話せたのは楽しかったですし、普段なかなか年上の方と話す機会がなかったので良い経験になりました。
年上の友達が出来たことは嬉しかったです。
また、モノを作る仕事内容自体が楽しかったなぁ。
今までの人生において、自分でモノを作る事が一度もなかったので、非常に楽しかったです。
この自分が作った商品が消費者に使われるのかと思うと、感慨深いものがありました。
仕事中はもちろん皆集中していますので、一人でコツコツとモノ作りに没頭することができました。
日々自分が成長していっていると感じました。
身についたスキルは、両面テープを上手く貼るコツが掴めた事やプレス機を上手く扱う事が出来るようになった事、カッターナイフの使い方が上手くなった事です。
元々あまり手先が器用なほうではないのですが、社員さんや他のアルバイトさんにコツを教えて貰い、アルバイトを終える頃には割と器用な人になれたと思います。
両面テープを間違えて貼ってしまった場合の剥がし方は、このアルバイトをしてなかったら一生知らないままだったなぁと実感しています。
50代で工場勤務するなら無駄ばなしせず真面目に働こう
今までデスクワークが多かったり運動不足であった方は、間違いなく初日は足が痛くなります。
ですから、最初の数日間は帰ったらゆっくりお風呂に入って念入りに足のマッサージをして下さい。
寝る時には「メディキュット」を履いて寝て下さい。
足を高くして寝るのもイイですね。
仕事内容自体は基本楽しいですから、仕事内容に対するストレスはほとんど感じないでしょう。
注意点としては、工場勤務では当たり前かもしれませんが時間にキッチリです。
私がアルバイトしていた工場では始業時刻と終了時刻にはベルが鳴り響いていたので、始業時刻には余裕を持って出社して下さい。
当たり前かもしれませんが、仕事中は無駄話する事なく真面目に仕事をしたほうが良いですね。
誰も無駄話していないので悪目立ちします。
下手したらクビになるかもしれませんよ?
工場勤務と、あまり人と話をしないからコミュニケーションは要らないと思われがちですが、決してそのような事はありません。
仕事を教えてくれるのも、困った時に助けてくれるのも人間です。
ですから、きちんとコミュニケーションは取ってください。
縁あって一緒に働く事になった仲間ですから、お互い気持ちよく働くためにコミュニケーションは欠かせません。
先輩のアドバイスは素直に聞き、年上の方は敬う。これで上手く回ります。
体力が必要な仕事ですので健康管理もキチンとしたほうが良いですね。
私は冬場にアルバイトしていましたが、工場の中は寒く乾燥していたので、毎日重ね着とマスクをしていました。
また水分補給のため、休憩時間のたびにこまめに水分を取りましょうね。
夜更かしせず早めに寝てしまいましょう。
中高年の転職支援をしている管理人からアドバイス
介護離職で退職せざるを得なくなったらブランク期間ができて再就職が難しくなりますよね?
ですから、50代は、もしもの時に備え転職サイトに登録して自分の相場なり業界の動向を把握しておくべき。
気になる求人情報を把握しておくだけでも転職の選択肢が増え雇い止めされてストレスや疲労が限界に達してうつ病になってしまう前に、転職の手が打てるようになれます。
私は雇い止めされてうつ病になって、選択肢もなく1年間働けなかった過去があります。
マジ辛いですよ、働きたいのに働けない辛さ体が思うように動かなくなるんです。
基本的に、完全無料で利用できWEB上に履歴書を登録しておけば、あなたの希望条件に近い求人情報や、あなたの職歴に見合ったプライベートオファーがメールで届くシステムになっています。
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邪魔な情報はブロックして、自分の欲しい情報だけをゲットできるんだったら得にしかならないじゃないですか?
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50代で工場勤務して分かった居心地の良さまとめ
最後に要点をまとめておきます。
- 時給は850円(午後5時以降は1,110円)、5時間15分で4,982円。週3日間で14,947円
- 午後1時から午後7までに6時間拘束(うち休憩45分)
- 昼間の工場勤務は、サラリーマンの副業には不向き
(夜勤の工場勤務は時給も高くてイイ感じ) - フォークリフト技能や危険物の免許を持っていれば時給アップ間違いなし!
体力:
気力:
知力:
労働基準法や労働衛生安全法違反を日々恐れていますし、労基署が遊びに来た日には所内全体大パニック。
そんな裏事情があって福祉施設系は充実。
大浴場やサウナなどのリラクゼーションスペース、トレーニングマシーンが置いてある体育館がメチャメチャイイ感じ。
多くの事故や死人を出しながら、工場は如何に3Kの代名詞から脱却するか本気で考えてきた職場なんです。
今では女子新入社員の姿もちらほら。
工場のバイトと言っても、庫内軽作業、入出庫作業、材料管理、出荷検査、非破壊検査。
実は、筋肉を使わなくていい作業の方が多かったりするので、イメージにとらわれず色々チャレンジしてみてくださいね。
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