50代の転職とバイト・副業を真剣に考える会へようこそ!
初めまして、当サイト管理人をしている斉藤と申します。
現実世界では、転職が難しいとされる中高年達の転職支援をしております。
転職ってますます難しくなっていると思いませんか?
インターネットの発達で便利になるも混乱を極める転職市場
1990年代の転職は、ハローワークや転職情報誌を介して行われていたため、いたってシンプルでした。
しかし2000年代初頭、インターネットが発達して転職エージェントが台頭。
誰でも情報発信できるようになったため、どの情報を信じてい良いのか分からず路頭に迷う人が続出。
一方、書店で売られている転職攻略本も、元リクルートエージェント、元キャリアコンサルタントなど優秀な人が優秀な人のために書いたものばかりで使い物になりません。
私自身、2015年3月長年勤めてきた職場でリストラされ退職を余儀なくされ路頭に迷いました。
ターゲットにされたのは主に30代40代を含む中高年50名。
会社の先行きに不安を覚えた20代や30代の若者たちも、30名ほど希望退職に応じました。
あまりにも突然のことで、ある者は絶望して鬱病になり、ある者は引きこもりになって消息不明になるカオスを体験。
一方の私は在籍中に数々の功績を上げ、社長賞も何度が受賞していたため「私ほどの実力があれば、転職なんてちょろい」と安易に考えていました。
我々にはアウトプレースメント、いわゆる再就職支援会社が社の依頼を受け、退職者の再就職を支援してくれました。
しかし実際は噂通り頼りなく、「自主的に、自分たちで転職活動しないと一生決まらない」と考えるようになり、「リクナビNEXT」や「マイナビ転職」への登録を開始。
エージェントから求人オファーを多数もらい既に転職した気分
転職サイトへ登録を始めると、数社の転職エージェントから「あなたの経歴を見て興味を持ちました。是非当社まで足をお運びください」と接触してきました。
それを見た私は、「40代になると転職は極端に難しくなると聞いていたが、楽勝じゃないか」と、楽観的に考えていました。
多くの転職エージェントが、大阪の中心部に密集。
私は転職サイトを通じて、リクルートエージェント・パソナキャリア・MSジャパンから接触を受けました。
同じくリストラされた面々の中には、JACリクルートメントから声がかかった者も多数いました。
転職エージェントでは、転職サイトと違い、実際にキャリアコンサルタントと面談をしたうえで、初めて詳しい求人内容を知らされるシステム。
「人事職、年収600万円、課長クラス、部下5人」正直、悪くないと思いました。
キャリアコンサルタントに「応募しますか?」と聞かれ、私は間髪入れず「もちろんです」と答え、意気揚々と帰宅。
妻には「1か月で転職先が決まるかもよ」なんて余裕ぶっこいていました…。
今、考えると相当のアホですよね。
待てども暮らせども面接の通知が来ず焦る斎藤!どうする斎藤?
転職エージェントで面談を受け、応募することに同意し、「後は面接を受けて内定もらうだけ」と考えてキャリアコンサルタントからの電話を今か今かと待っていましたが、1週間たっても2週間経っても連絡がありません。
痺れを切らした私は、担当キャリアコンサルタントに「2週間経ったけど、どうなっているんですか?」と問い合わせます。
彼らから返ってきた答えは「只今選考中です、少々お待ちを」でした。
まぁ、選考してくれてるんだったらもう少し待ってみるかと考え、独自で転職先を探すこともせず、彼らかの返事を唯々待ち続けていました。
「世の中には不幸なこともあるけど、キャリアコンサルタントは私のことを思って必死に応募先に推薦してくれているんだろうな」と安易に全てお任せ状態。
今考えると、どうしようもないアホでした。
ちょうどゴールデンウィークに入った頃、状況が一変してしまいました。
キャリアコンサルタントに市場価値がないと言われて絶望する
ゴールデンウィークの前後に「検討の結果、応募者多数により、今回の応募は見送らせてもらいます。斉藤さんの今後のご検討をお祈りします」と、いわゆるお祈りメールが立て続けに4件入りました。
「何週間も期待持たせておいて、何そのメール?」って憤慨モードです。
しかも、とあるキャリアコンサルタントから、「斎藤さんは転職回数が多すぎるから、市場価値はない。都市部での転職は絶対に無理ですね」と吐いてくる奴まで現れ始めました。
あなたが推薦してくれるっていうから応募したんじゃない?
同じことを言われた仲間は多かったらしく、「何でコイツらにボロカス言われないとダメなのか?」と自問自答。
リストラされたおっさん達は、転職エージェントに相手にされず、昼間から梅田の居酒屋に集まって、ちょっとした決起集会。
「転職するなら、転職エージェントだけど全く役に立たへんやん?アウトプレイスメントも使えなかったし。こーなったら、俺たちで協力して乗り切ろう!!」
と、仲の良かった元同僚だけでなく、正直同じ空気を吸うのも嫌だった元同僚も一丸となって「一緒に転職を成功させよう!!」って目標に走り始めました。
昨日の敵は今日の友!40代以上おっさん同盟を成立させ活動開始
まず始めたのは、情報の精査
- 転職サイトは、どこが通過できたか?
- 転職エージェントは、どこが実際に求人の紹介があったか
- ハローワーク、折込チラシ、新聞に有用な情報は掲載されているか?
40代50代の転職の裏技はないのか?
等、独りで行うと膨大な作業も、30名弱の暇なおっさん達が集まれば、ものの1週間で答えは出てしまいました。
- 転職サイトは、リクナビNEXTのみ。
マイナビとDODAには相手にしてもらえない。 - 転職エージェントは、JACリクルートメントが一番イイ
その他は選考期間が長いし、そもそも面接に進めない - ハローワークに掲載されていた企業に、(ハローワークを通さず)直接電話したところ面接してくれた。
- 折込チラシは、介護業と飲食業がほとんど。ダメもとで突撃してみるか?
- 新聞は、タクシーやバスの運転手や、住み込みのビル管理人案件がほとんど。
次々と情報が精査され、我々は協力し合い、可能性が限りなく高い手段から順番に応募を開始。
すると驚いたことに、1人、また1人と面接に到達する者が出始めました。
ある意味、転職エージェントや役にも立たなかったアウトプレースメントよりも有用な情報を得て、実行に移したんですから当然です。
今度は面接に通過できない問題が発生しましたが、今度はアウトプレースメントの会議室を借り切り、オッサン同士でビデオ撮影会です。
これは正直お互い、恥ずかしすぎましたが、自分の妙な仕草や、話すときの妙なクセが手に取るように分かり勉強になりました。
この時のVTRは今も残っていますし、支援対象者の方に稀にお見せすることもあります。
ここまで転職を成功させるためのノウハウを会得した多くの同僚達が、内定を勝ち取り同盟軍を去っていきました。
1人また1人と…。
私自身内定を勝ち取ったものの納得できず転職活動を続行した結果
おっさんが、一人また一人と内定を勝ち取る中で、私も無事内定を貰うことができました。
リクナビNEXT経由で応募した、とある零細運送業の総務管理者。
現在、担当されている60代部長の後任で年収もポジションも悪くない。いわば、将来の部長候補生としての採用でした。
でも、何か釈然としないものを感じていた。
部長も悪くないけど、もう少し条件の求人があるんじゃないか?って欲張り始めたわけなんですね。
この決断が、私の長い長い転職活動生活の始まりでした。
私のケースと同じく、内定は出るものの転職に踏み切れない中高年は多いと考えています。
どうしても今まで積み上げてきたものと比べて、少しでも見劣りしていると躊躇してしまうんですよね。
結局私自身、理想の転職を完了するのに1年と少々かかってしまい、家族にはメチャメチャ迷惑をかけてしまいました。
ただ、その無駄に消耗した転職活動で得たものは大きかった。
関西にある転職エージェントのほとんどに突撃登録を繰り返す
私の中で最も勉強になったのが、関西にある100以上の転職エージェントに突撃登録して分かったこと。
某大手キャリアコンサルタントに「市場価値がない」と言われたり、相当数門前払いされたものの、市場価値は転職エージェントが決めることじゃないってこと。
転職エージェント大手が市場価値がないと判断したから、他の企業もそうかと言えば、全然違う反応が返ってきて驚きましたね。
あと大きかったのが、転職エージェントの「ドン」と呼ばれるお二方に出会えたこと。
まだインターネットが発達していない創成期から、人材紹介に携わってきた方々で、私の人生を大きく変えてくれました。
残念ながらその方達からのオファーはお見送りになりましたが、今こうして転職支援を行うことができるのはそんな素敵なキャリアコンサルタントに出会えたから。
「市場価値ってもんは、転職エージェントやハローワークが決めるものじゃない。ましてや、転職先の採用者でもない。それを決めるのは、あなた自身」
だと言われたこと。
全く異なる2人のベテランキャリアコンサルが放った同じ言葉は、転職市場の真実を表していると考えています。
人間誰しも、困った時は誰かを頼っていいんです。
少しでも理想の転職を叶えられるよう共に頑張ってみませんか?
頑張っているあなたはきっと輝いていますから。