「昨日結婚相談所から電話がかかってきたけど、何で俺の番号知ってるんだ?」と疑心暗鬼に陥ることは多いのではないでしょうか?
電話を受けて迷惑する側がいれば、かける側の人間も当然いますが、今回はそういったありがた迷惑な?バイトに携わっている女性を紹介します。
50代の増本さんが経験したバイトは、結婚相談所でパンフレット送付をアプローチする発信業務。
- 結婚相談所から電話をかけるテレアポのバイト
- テレアポのバイトはシフト勤務が辛かった
- テレアポは根気が必要なバイトだった
結婚相談所から電話をかけるのはなぜ?テレアポバイト
時給は1,100円ですが、1時間ごとに10分休憩があり全員がその10分休憩を取らないといけないルール。
ですから時給は実質1,000円を切っており、時間帯によっての時給の違いはありません。
仕事内容は、電話帳を元にしたリストを活用して、独身で彼氏彼女がいない婚活希望の男女がいるご家庭のご両親や祖父母に、結構相談所の詳細が書かれたパンフレットを1度送ってみるので読んでみてくださいって仕事です。
「勧誘ではないですよ」と案内しますが、実際は勧誘の手前の段階。
確かに、パンフレットを無料で取り寄せるだけで結構相談所に入会しなければ、相手に不都合なことは何もありません。
しかしパンフレットが届くころに、入会を促すためにさらに電話がかかってきますので、これをかわさないといけません。
ほとんどの方が、嫌なら嫌とはっきり断れますが、中には断れない人がいてそれが入会に繋がります。
自分が送ったパンフレットがもとで入会された方がいると、報奨金がもらえるのでテレアポのバイトは必死にパンフレット送付を勧めます。
3時間バイトをして100人以上の人に断られるので、精神的にはかなりキツイ仕事ですね。
中には「このやろうバカが」とか「二度と電話するな」といった罵声をあびることもあり嫌で辞める人もいます。
長く続いている人は、そんな罵声にも慣れ、精神的に切り替えができ積極的に電話をしてお話が出来る人です。
だいたい週に10時間から20時間、週に2日から5日の勤務。
もちろん、勤務が少ない人にも年に10日間くらい有給がもらえます。
お客様から怒られたりする以外は、ストレスもなく、デスクワークなので高年齢の人でも勤められます。
ちなみに、定年は70歳ですね。
結婚相談所の電話で本当に成約できるか心配だった
バイトを始める当時は「大人の喘息」に悩ませられていました。
仕事中に咳が出たら仕事にならず、自分の声がちゃんと出るのかが心配でしたね。
またテレアポの経験は他にもありましたが、結婚相談所は初めて。
ターゲットは、子どもが婚期を逃した高齢のご両親。
高齢者の方の中には会話スキルが低く、こちらが言っている意味がわからず一方的に電話を切る方もいました。
テレアポの仕事が向いているかどうかは、自分が売る婚活関連サービスが自分に向いているか、よく検討もしないで電話の仕事なら、なんとかなるだろうと考えて実際に仕事を始めるとなかなかアポが取れず焦りましたね。
また、私は主婦なので昼間に働きたいのに、「夜のシフトに入ってくれる人」が前提って面接で感じられたので夜のシフトにノーと言えませんでした。
1年くらい働いた後、「昼のシフト中心で働きたい」希望がかなえられました。
これは上司が異動になって変わったからです。夜のシフトだったら辞めていたかもしれません。
まだ交通費が全額支給でない点も気になりました。
時給が高めなので、そこは目をつぶることにして、天気の良い日に自転車通勤をして交通費を節約しました。
結婚相談所の電話のバイトは夜のシフト中心で苦労した
バイトは全員女性で年は40代から60代と、私は年が近い友人がたくさん出来ました。
10分の休み時間も、いろんな同僚と話をして楽しく過ごしています。
仕事の悩みもお互いに出来るし、寂しくない環境です。
シフトがバラバラなのは大変でしたね。
朝早かったり夜遅かったりで自分でシフトは決めますが、毎日同じ時間に通う感じではなく生活のリズムが出来ません。
また、シフトは申告制なので自分に甘い私は、あまりバイトに行きたくない時、シフトを少な目で提出したりムラがある勤務になってしまいます。
身に付いたスキルは、アポが取れるか(資料送付が出来るか)でしょうか。最初のころは、0件の日が続いていて「もう辞めようかな」と何度も思いました。
3ヶ月くらいでコツがつかめてきて、ある程度のアポが取れて成績が上位になって、ようやくこの仕事は続けられると自信になりました。
身に付いたスキルは会話テクニックです。
電話の仕事なので、「もしもし」と言っただけで電話を切られることもたびたびあります。
話を最後まで聞いてもらわないと先に進めませんので、会話が終わらないよう、話を繋げるスキルが身に付きました。
結婚相談所の電話をかけるテレアポバイトは根気が必要
まずは、面接のときに自分が働きたい時間帯をはっきりさせて、希望を言いましょう。
私が働いている会社では、昼のシフトが人気で、夜のシフトはいつも人が集まらずに社員さんは苦労していました。
私も「夜のシフト出れる?」と聞かれて、つい「出れます」と答えてしまいました。
それで、採用になったのでしょうね。
どうしても、バイトに受かりたいならそれも一つの手ですが、その後ずっと夜のシフトに入っていたので、主婦なのに夕食が作れず家族にも迷惑をかけましたね。
あとから昼のシフトに変更してもらいましたが、そこまでの道のりは大変。
まず、アポを取ってよい成績を取って、それからようやく上司にシフトの時間帯の変更を希望。
また入社して、すぐ辞めてしまう人も多いですね。理由は、アポが取れない単純な理由です。ですが、特に技術はなくても、誰でもアポは取れます。
会話は下手でも、結婚相談所に興味がある人だったら、「パンフレット送って」と言います。
たどたどしい喋り方でも、お客様は我慢して会話を続けて、名前や住所の確認に応じてくれ、いくつかの質問にも答えてくれます。
まずは3ヶ月程度、あきらめないで続けてみてください。
テレアポは競争社会なので、仲が良さそうにしている同僚でも注意が必要です。
特に人の悪口は、すぐ広がります。誹謗中傷は解雇の対象になるので、つまらないことに巻き込まれて辞めることにならないよう会話には注意してください。
悪口はダメですが、会社が意見を求めてくることも多く「こうすればもっとよくなる」みたいな前向きな改善点は、恐れずに上司に伝えてください。
では、皆さんも頑張ってください。
結婚相談所の電話をかけるテレアポに挑んだ50代主婦
最後に要点をまとめておきます。
- 時給は、実質1,000円弱
- 週に10時間から20時間、週に2日から5日の勤務
- 3時間バイトをして100人以上の人に断られるので、かなり精神的にはキツイ仕事
- 「二度と電話するな」といった罵声を浴びせられることもある
体力:
気力:
知力:
私も勧誘電話がかかってきたら、かなり強い口調で断りますね。
極端に気が弱い人を除いて皆同じリアクションなんだろうな~と思ってしまうと、かける側は辛い仕事なんですね。
ガチャ切りされても、罵られても平気な人はテレアポのバイトに挑んでみてはいかがでしょうか?精神力が強くなれますからね。