工場の副業おすすめはある?50代が見つけたライン工は重労働で限界だった

工場のお仕事ってキツイんじゃないか?と先入観で、敬遠する50代が多いのは非常に残念です。

私は大学を卒業してからずっと製造工場で働いてきましたが、工場勤務はいろんな意味で天国です。

工場内に大浴場があり汗をかいた後にひとっ風呂どうですか? 労働基準法を遵守し危険な作業が多いため、時間外手当含め法律はきっちり守りますよ?

工場内に飲み屋がありアフター5はビールでも飲んで親睦を深めましょう♪ 

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工場の副業を始めた理由は夫の稼ぎが少なかったから

工場の副業を始めた理由は夫の稼ぎが少なかったから

冷凍食品製造会社で、商品製造工の副業をしたことがあります。

繁忙期を含む半年間、週6日勤務、勤務時間帯は9時から18時まで時給800円のお仕事。

地元求人誌「CUBIC」に求人情報が掲載されていて、年齢不問、未経験可、誰でもできるお仕事って内容だったので応募。

その冷凍食品会社は、大手食品メーカーのOEM生産を中心とする会社で、同じ工場内に魚のフライ、ロールキャベツ・肉まんを製造するラインがありました。

冬場になると肉まんの出荷数が激増し常に人手不足となるので、毎年期間アルバイトを雇っているとのことでした。

その時期は、1日2~3万個の肉まんを製造。

6日勤務の内、5日間は肉まんのライン1日はロールキャベツのラインに入ります。

肉まんの製造過程で自分たちに任されたのは、包あん機であんを包む工程と、でき上がった肉まんに最終装飾を施す工程。

包あん機は、ほぼ自動であんを包んでいく機械ですが、材料を補充するのは人力です。

あん30キロ入りのビニール袋の口を切り半分ずつに分け、1回15キロ分を機械の口に押し込みます。

しゃもじでこそげながら、あんを切れ目なく落下させ、少なくなると次のあんを投入。

もう一つの仕事は、ラインの後方で、5列に押し出されてくる肉まんの頭にオレンジピールやカットされたむき栗をただひたすら埋め込んでいくもの。

その時に、成形に失敗した肉まんを取り除いていきます。

その他、ラインが止まっている時間帯には、肉まんのトレーを乗せたワゴンを発酵室に運んだり蒸室に運んだりします。

終了時間30分前に全てのラインが止まり、水洗い清掃をして終わりです。

ロールキャベツのラインでは、キャベツを丸のまま洗浄、葉を一枚一枚剥がす作業をしていました。

工場の副業で50代の私でも単純作業がこなせるか心配

工場の副業で50代の私でも単純作業がこなせるか心配

私はとにかく不器用で、手作業が苦手。

誰にでもできる単純作業だからと言われていましたが、私は果たしてその「誰でも」の範疇に入るのかと不安でした。

学生時代、友人達と電子部品工場の流れ作業のバイトをしたとき、私の前でいつも部品がたまってしまいました。

スーパーの青果部で野菜をラッピングする仕事をしたときには、どうやってもきれいに野菜が包めず、まともにできるまで3カ月ぐらいを要したこともあります。

一緒に入った男子学生のアルバイトさんは、その日のうちにできていたにもかかわらずです。

他にも、その頃はデスクワークばかりで、普段全く運動もしていなかったので、1日8時間も立ちっぱなしで仕事ができるのか心配もありました。

休みも週休2日から1日になるわけですから、勤労時間も増えます。

もう若くはないし、体力に自信もないし、やっぱり断ろうかと最後まで悩みました。

元来、私は黙々と、パソコンや電卓を相手に1人作業をするのが好きな性分。しゃべらなくてもいいのなら何日でもしゃべらずにいられる非社交的な性格でもあります。

こんな年になって、恥ずかしがりだの人見知りだのもないだろうと、自分でも分かっているのですが、新しい人間関係になじんでいけるのか心配も大きかったです。

工場の副業では15キロのアンコがとにかく重く苦労した

工場の副業では15キロのアンコがとにかく重く苦労した

とにかく、あんこは重かったですね。

15キロといえば、4歳児の体重に匹敵します。

確かに4歳児を抱っこしたりおんぶしたりの経験は多々ありますが、人間とあんこじゃわけが違います。

あんこは、自分で体重を支えてくれませんから。

しかも、機械の口が自分の背丈よりも高いんです。15キロのあんこの塊を持ち上げて踏み台に登り腕を伸ばした状態で投げ込みます。

1回の投入の後、すぐに次の投入準備にかかり休む時間は全くありません。

あんこ係が終わると、オレンジピールの貼り付け係に回ります。

立ったまま体を二つに折った姿勢で無心に貼り付けます。

1時間くらいは頭を上げることもできませんね。

首や肩が痛くなってくるんですが、そのうちに胃が痛くなってきて、生唾がこみ上げてくるのを飲み込みながらやっていました。

純粋に体がきつかったです。楽しみと言えば、機械が止まったときの解放感はすごかったかなぁ。

1日に何回かは機械を止めるのですが、その間に体をほぐしたりお茶を飲んだりできます。

あのときに飲んだお茶は人生の中で、5本の指に入るくらいのおいしさでしたね。

この仕事をして、何か身についたことがあるかといえば、確かに、ビニールを素早く破るコツ、重い物を持ち上げるコツ、オレンジをきれいに貼りつけるコツなんかは身につきましたね。

工場の副業に挑戦するなら工夫して仕事できる人が適任

工場の副業に挑戦するなら工夫して仕事できる人が適任

工場のラインに入る仕事は、周りのペースに合わせる共同作業ならではの大変さがあります。

そしてそのほとんどが、1つの仕事を延々繰り返す単純作業になりかなりの忍耐力を要します。

そういう仕事が好きな人は良いのですが、私のように苦手だと感じる人には、日々クリアしていくべき目標を自分の中に持つことをおすすめします。

後3時間だ、2時間だと時計とにらめっこするようになると、逆に時間はなかなかたってくれず仕事が苦痛になるばかりです。

それよりも、今日はこういうふうにビニール袋を破って、あんこをこういうふうに分けて、時間を短縮してみようだとか、

今日は昨日より失敗する個数を10個減らしてみせるだとか、ばかばかしいことでも自分に課して工夫を凝らして実行してみましょう。

職人技なのでしょうか、年季の入った人の作り上げる物と、バイトで入った新人が作り上げる物とには雲泥の差があります。

肉まんのオレンジピールの貼り方にさえです。

どこがどう違うのか、時には先輩達のアドバイスを仰ぎ、前向きに仕事に取り組むことで、ただの単純作業にも楽しさが生まれる気がします。

自分の上達が分かるようになれば、さらに楽しくなってきます。

工場の仕事は体力勝負なので、仕事に緩急をつけ手を抜く時間をそこそこ作らないと、本気で過労死してしまいそうになります。

当時の私も、回りからは、うまくやれと言われていました。

1人でも欠勤者が出ると、よほど大手でも無い限りその補充に困ります。

休日はしっかり休み体調管理し毎日出勤することが、一番ありがたがられることなのかもしれません。

食品を扱う工場の場合、衛生面に気を配る必要があります。

髪の毛の混入には特に注意が必要ですよ?

私は長髪でしたが、帽子をかぶるときに不便なので短く切ってしまいました。

最初は、がむしゃらに辛い辛いと思いながら仕事をしていても、そのうちに慣れはやって来ます。

驚くくらい、仕事が楽になる日は必ず来ます。

その日を楽しみに、くじけず、がんばってください。

工場の副業おすすめはある?ライン工は辛かったまとめ

最後に要点をまとめておきます。

  • 時給は、800円
  • 勤務時間帯は9時から夕方6時まで、週6日勤務
  • あんこは超重い。15キロといえば、4歳児の体重に匹敵
  • 単純作業と力仕事で、相当の重労働

体力:
気力:
知力:

工場のイメージは、汚い・キツい・危険のいわゆる3Kですが、重量物を持つなどの危険な作業は制限が設けられているため、案外楽勝だったりします。

20Kg以上の重量物は2人で持つことなんて決まりは、製造業に携わる者の間では有名ですね。

もし製造ラインの副業をしていて、滅茶苦茶な命令が出た時は、労基署にチクってみてください。

職場の環境が一気に良くなりますからね。

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