ブラック企業の見分け方と対処法は?50代の転職者は確実に狙わる

みなさんは、転職活動していて足元を見られた経験はありませんか?

私は40代でリストラされ転職活動した際、人の足元見て無理難題をふっかけてくる中小・零細企業の採用担当者には腹が立ちましたね。

特に、50代の転職は面接に進むこと自体難く、内定を出す代わりにアレコレ要求され困惑することもあるでしょうが、最も恐ろしいのは知らないうちにブラック企業に入社してしまうこと。

私もドツボにハマった経験があるので、それを踏まえブラック企業を見抜く術を伝授します。

ブラックの定義は大量に採用して使いつぶす最低な企業

私自身、転職活動する中でブラック企業に入社してしまいましたが、慎重な私が何故そのような事態に陥ったのかと言えば、ブラックかどうか判定する材料がなかったから。

今でこそ、口コミサイト、求人、面接からブラックかどうか推測できるようになりましたが、場数を踏まないとなかなか難しいものがあります。

ブラック企業の見分け方の前に、そもそもブラック企業とはどういう定義で使われるのかご存じでしょうか?

ブラック企業に明確な定義はなく、もともと日本に合った言葉でもありません。

インターネットが急速に発展した1990年代頃に広まり、若者を大量に採用し過酷な労働を強い、またはパワハラで精神が崩壊するまで使い潰し用が済んだら離職に追い込む企業と定義されました。

しかしここ最近の傾向から言えば、「社員の人権を踏みにじる行為を平気で行い、適切に対処しない悪質な企業」って意味でも使われ始めていますよね?

FacebookやTwitterに代表されるSNSを中心に、単に労働条件が悪く給料が悪いだけで安易にブラック企業と名指しされ、また違法行為を行っている企業を揶揄する場合にも多様される傾向にあります。

私がチェックし続けている転職会議には、様々な口コミが日々アップされ90%以上が罵詈雑言のオンパレード。

それらの口コミを見たら、この企業はなんてひどい職場なのか?と憤りを感じますが、気を付けて欲しいのは、今もそこで働いている社員さん達の存在。

ネガティブな口コミを書いた人間や、第3者の私達から見ればブラック企業でも、彼ら彼女らは歯を食いしばって頑張っています。

ブラック企業に入社してしまう前に見抜くのがベスト

最近では何でもかんでもブラック企業の汚名をきせ、弾劾するネット裁判官の姿が目立ちますよね?

ブラックの汚名を着せられた企業はイメージが悪化するので、わざわざ「当社はブラックでございます」と名乗り出る企業もなく見抜くのは困難かと思いきや、意外にもブラック企業は見抜けてしまう。

多少慣れは必要ですが、「基本うちはブラックですよ」ってサインは至るところで見つけることができます。

今一番有名なのが、厚生労働省が毎年発表しているブラック企業リスト

出典:労働基準関係法令違反に係る公表事案(平成31年2月1日~令和2年1月31日公表分)

この実社名リストが発表された時は、随分と世の中が変わったものと感心しましたし目安として使うには十分ですが、全てのブラック企業がこのリストに載っているのはないですよね?

他にも見ておくポイントを順番に見ていきましょう!

口コミサイトで見抜く方法

ブラックと名指しされている企業の多くが、インターネット上にある口コミ。

ですから、まずネットの大型掲示板や個人ブログをチェックし、応募する企業名が載っていないかチェックしてください。

例えば

  • 離職率が高い
  • パワハラが酷い
  • 100時間近い残業
  • 有休があっても実質的に使えない

過酷な労働条件を匿名で批判する記事はいくらでも見つけられるハズ。

中でも、口コミサイト大手の転職会議やカイシャの評判には、数1000から多いもので数万単位の悪評が付いています。

SNSで騒ぎ立てる若者同様に、憤慨する気持ちは理解できますが、ほとんどが退職した腹いせ的な書き込みなので、大人な私たちは参考程度に留めておくべきですね。

求人票から見抜く方法

求人票にブラック臭がするものは危険ですよ?

実社を出すことは差し控えますが、「楽な・求人」「楽な・仕事」と検索窓に打ち込んで上位に表示される求人は、離職率の高い新聞代やNHKの集金人ですね。

表向きは、楽して稼げるを謳っていますが、実際入社すると確実に痛い目に会います。

成長・汗・涙・感動・熱意、頑張れば年収〇〇万円も夢じゃない文言が入っていれば確実にブラック企業が出すサイン。

この手の企業は業務内容がとにかく抽象的で、何を言ってるか理解に苦しみます。

他にも、職場の写真に、笑顔で仕事する社員や、バーベキューやクラブ活動をする姿、うちはいかにもアットホームですとキャッチコピーを並べ立てる企業も要注意。

人生経験の長い私たちが騙されることは稀ですが、転職に不慣れな50代は簡単に騙されてしまいます。

面接で見抜く方法

面接の場は、ブラック企業か否か見極めることができる重要な局面です。

ひとつ目のポイントとして、雑談レベルの面談で合格してしまうケースを挙げておきますが、これは間違いなく大量に採用して使いつぶすブラック企業の特徴。

地元で有名なブラック企業は、社名を隠し求人を出してくるので非常に厄介。

多くの場合「いつから来られるか?」「トライアル期間として明日から働いてください」と誘ってきますが、内定通知書・雇用条件通知書をもらわない限り働いてはいけませんよ?

私も危うく契約なしに入社させられそうになりましたが、そこは丁重に断りました。

(先方は私の足元を見て「この機を逃すと君は絶対に転職できない」と言ってきました)

ブラック企業を見抜けず入社したら試用期間に退職すべき

口コミサイトと求人票を事前にチェックしても、かつ面接でブラック企業のサインが出ていなければブラックかどうか見抜くことは極めて困難です。

どんなに下調べをしても、入社して初めて分かる、五感で感じなければ分かり得ないことも多いのではないでしょうか?

入社してから判明するがっかりする点は、新入社員のあなたには解決できませんし、法に触れそうで触れない微妙な場合が多いので厄介です。

  • 上司・同僚の性格
  • パワハラ・モラハラ
  • いじめ・金銭の要求
  • 長時間労働・サービス残業
  • 雇用条件通知書と実際のズレ
  • 宗教の勧誘・強制
  • 自社製品の買取り・強制
  • トイレ・ロッカーが男女兼用

入社してからがっかりポイントに遭遇しないために、面接で白黒はっきりさせておくのも手ですね。

私は1次面接で、「インターネット上に御社の悪評が立っていて、ブラックと名指しされているが大丈夫か?」とずばり聞いてみることが多いですが、最終的には相手の反応を見て判断するのが良いでしょうね。

カンカンに怒り出すようであれば黒ですし、冷静な回答が返ってくる場合はウワサが間違っていた可能性が考えられます。

いずれにしろ、入社してがっかりポイントに遭遇した場合は大人しく身を引くのが賢明な判断。

試用期間内で退職する理由は無駄に職歴を残さないため

実際入社して肌で感じた感想は大切にすべきですよ?

これは言葉では言い表すのが難しいですが当たっていますが、どんな違和感に襲われても最低3日は勤務して様子を伺ってみるべき。

職務経験が長い50代であれば、3日もあれば職場の人間関係やパワーバランスが見えてきますよね?

その次は3週間目まで、最終的に退職するか留まるか判断を下すのは3か月以内がベスト。

3日目までに様子を伺い、3週間目に違和感を肌で感じ、最終決断は3か月以内とする。

私達はこれを「3・3・3の法則」と呼んでいますが、本来は採用者側から新入社員の良しあしを判断する際に使われる言葉でもあります。

私が退職するなら試用期間内にこだわるのは、3か月以内であれば履歴書に書く必要がないから。

これに関しては諸説あり、法令で定められているのではないためグレーですが、もともと試用期間は採用した側も採用された側もお互いの適性や環境を「試す」期間です。

ですから、3か月以内であれば職歴をみなさなくてもよいと考えています。

長く苦しかった転職活動のせいで、退職する決断が下せず、ズルズルと4か月とか5か月って中途半端な職歴を残して再々就職に突入する人が後を絶ちません。

正式採用された後は、履歴書から省くことも難しいのではないでしょうか?

50代が狙われるブラック企業の見分け方と万が一の対処法

最後に要点をまとめておきます。

  • 大量に採用して使いつぶす企業をブラックと呼ぶ
  • ブラック企業は様々なサインを出しているので見逃さない
  • ブラック企業を見抜けず入社したら我慢せず退職する
  • 無駄に職歴を残さないためには3か月以内の退職を心掛ける

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