転職で直接応募をする方法は?確実に書類を届けるのが有利な理由

書類選考すら通過できず途方に暮れている50代は多いですね。

ちゃんと戦略を練って活動するのであれば、転職サイトやハローワーク、転職エージェントなど方法はいくらでも見つかりますが、ほとんどの人がなし崩し的に活動を始め、ひとつかふたつの応募手段しか使わないので、すぐに行き詰ってしまいます。

そんな時最強なのが、転職サイトやエージェントを通さず、直接企業に応募してしまう方法。

今回は、わが社が最も得意としている直接応募をのメリット・デメリットはもちろんこと、具体的な応募先も示していきます。

大人の事情で転職エージェントが有利と言わざるを得ず、多くの悲劇を生んでいる現状を知っておかないと大変なことになりますよ!

転職での直接応募は転職エージェントを通さず応募

直接応募は転職エージェントを介さず応募する方法

直接応募とは、読んで字のごとく転職サイトやハローワークの媒体を介さず直接企業に応募する原始的な方法。

履歴書類を封筒に入れて、切手を貼って郵送するだけですから、誰にだってできますよね?

スマホで片手間に応募する世代には馴染みがありませんが、かつて私たちは直接応募するしかなかったので基本的なノウハウは持ち合わせています。

そこが若年層に比べ、圧倒的に有利な点のひとつ。

専門家やキャリアコンサルタントの多くが、直接応募はもはや時代遅れだとか、採用率が悪いと主張しますが、その裏には大人の事情が見え隠れしているので見逃さないでくださいね。

私も紹介すれば手数料が入る転職エージェントを通じて転職した方が120%いいよ!って屁理屈コネて誘導してしまえば良いのですが、裏で何が行われているのか知っているだけに、さすがに気が引けるのが本当のところ。

50代が理想の転職を叶えるためには、転職エージェントが持つ条件の良い非公開求人を積極的に取りに行く必要がありますが、応募者多数の場合は確実にエージェントの社内で内部選考されています。

また、ボタンひとつで応募できる転職サイトは、気軽に応募できる反面、不利な条件の転職者を振るい落とすフィルタリング機能が装備されています。

あなたの情報は、採用担当者が見る以前にお見送りフラグが付けられ2週間後にお祈りメールがやってくる手はずです。

そりゃそうです。

転職サイトは求人掲載料をもらい、転職エージェントは年収の3割ほどの紹介手数料をもらい採用活動の代行を担っている代行業者に過ぎません。

つまり、いずれの場合もあなたの情報が相手方に全く伝わっていない最悪の状況が起こり得るのが今の転職界隈。

転職で直接応募する方法は切手を貼って郵送するだけ

転職で直接応募する方法は切手を貼って郵送するだけ

私のように転職回数が多く年齢が高い転職者は、必然的にハローワークや折り込みチラシ、フリーペーパーに頼らざるを得ない状況に陥りますが、最初から転職手段を絞り込むのは失敗する元凶。

条件の低い求人を、転職サイトや転職エージェント経由で応募できなかった大多数の転職者が奪い合っているのが現実です。

求人は広く浅く検索し、かつ緻密に情報収集を行うのが基本中の基本ですが、「応募する求人すら見つからない」と嘆く転職者が続出するのはこのためです。

こういう状況に陥ると、可能性が限りなくゼロに近づくのは目に見えていますが、転職サイトや転職エージェントを介さず求人に応募できるとしたら、状況は一変すると思いませんか?

1.応募書類を準備

応募の方法は、

  • 送付状(添え状)
  • 履歴書
  • 職務経歴書
  • 自己PR文

を角2型封筒に入れて郵送するだけの古典的な方法ですが、破壊力は抜群です。

これで確実に履歴書類が先方に届くなら、やらない手はありませんよね?

直接応募する際のキモは、送り状と、履歴書とは別に自己PR文を添付することです。

送り状には、求人を見つけた媒体名と、突然、応募書類を郵送する非礼を詫びる内容を記載してください。

送り状の中に自己PR文を記載するよう指導している転職攻略本もありますが、基本的に送付状は捨てられるものと考えてください。

2.媒体を介さず郵送

直接応募=媒体サイトから直接応募することと勘違いしている人が多いですが、正しくは応募方法をすべて無視して郵送です。

ハローワークでは、希望する求人を端末で打ち出して窓口で紹介状をもらうのが正規の手順ですが、そこも無視して紹介状なしで郵送して問題ありません!

転職で直接応募するメリットは確実に書類が届く

転職で直接応募するメリットは確実に書類が届くこと

直接応募のメリットは、確実に応募書類が先方に届くことです。

インターネットが急速に発達した今日、転職サイトや転職エージェントを使えばボタン一つで応募を済ませることができる便利な世の中になってしまいましたが、同時に弊害も起こっています。

表面上は応募が完了したように見えても、実は裏側でとんでもないことが起こっているので注意してくださいね。

転職サイトには年齢が高かったり転職回数の多い、いわゆる条件の悪い転職者を除外するフィルター機能が私たちの行く手を阻み、転職エージェントには内部選考というトラップが待ち受けています。

転職サイトや転職エージェントの多くが、本来企業がやっていた採用活動の肩代わりをしているに過ぎません。

ライバルがいない

今の世の中、片手間にスマホで応募できる時代です。

わざわざ、郵送で応募してくる人は稀なので、ライバルたちを簡単に出し抜くことができるのが魅力的。

さらに、自己PR文を添付することで、ライバルがいない状態を作り出せます。

私はこの方法を実際に40代でリストラされた際に多用し、効果を出しているので間違いありませんよ。

熱意で採用される

転職サイトを通さず直接応募してくるのは、熱意の表れと捉えられることがあります。

私達は何10通と郵送応募していきますが、先方にしてみれば「わざわざ手間をかけて応募してくれた人材」です。

あえて直接応募するだけで、志望意識が高い人物として好印象を持たれる可能性は非常に高いと言えます。

企業側のコスト削減に繋がる

転職エージェント経由で採用した場合、年収の3割程度の手数料を支払う契約になっています。

直接応募した場合、手数料がかからないため、企業側のコストが削減できると言われていますが、応募者にはあまり関係のない話かもしれませんね。

ちなみに、企業側のコストを削減したからと言って採用率が上がることはありません。

転職で直接応募するデメリットは郵送する手間と時間

転職で直接応募するデメリットは郵送する手間と時間

転職で直接応募するデメリットは何といっても、発送に必要な大量の応募書類と封筒・切手です。

私自身、直接応募で少なくとも100社以上に応募したので、印刷代と封筒・切手代を単純に計算しただけでも結構な額になります。

まぁ、確実に書類が先方に行くことを考えれば安いものですが…。

他にもいくつかデメリットがあるので、見ていきましょう。

1.返送されてくる応募書類

応募する際には全く気になりませんが、返送されてくる応募書類に気が滅入ることがあります。

まともな企業であれば、履歴書を読んだのち、面談で話だけでも聞いてみるか?返送するか?のどちらかなので、お見送りになれば当然、書類は自宅に戻ってきます。

直接応募したら相手にもされないんじゃないのか?って考える転職者が多いですが、私が100社以上応募して完全に無視、つまり応募書類すら返送してくれなかった企業はたった1社だけ。

確率で言えば、1%以下ってとこですね。

2.プロの支援を受けることができない

転職サイトやハローワークの求人に直接応募した場合、転職エージェントの支援を一切受けることが出来ないデメリット。

例えば

  • 詳しい職場の雰囲気を聞くことができない
  • 面接の日程調整や連絡は全て自分で調整
  • 年収・条件交渉は全て自己責任で行う

また、直接応募した場合、面接後のフィードバックがないので、どういう理由で落とされたのか聞くことも叶いません。

転職で直接応募する際のポイントは先方の都合を理解せよ

転職で直接応募する際のポイントは先方の都合を理解せよ

最後に、直接応募可能な求人に応募する際の注意点をいくつかあげておきます。

郵送直接応募は、通常の手順と異なる方法で応募することになるので、応募先の都合を考慮し、社会人としての最低限のマナーを守って行ってくださいね。

「郵送での応募は受け付けていない」求人に郵送したり、転職エージェントの非公開求人に直接応募する行為は完全なルール違反。

ついでに言っておくと、私達が一番困るのは、何の前触れもなく直接「応募書類を受け取ってくれ」と押しかけてくる人。

ほんまに困ります。

こういう相手の立場を考えられない勝手な人に限って、忙しい月末月初や、月半ばにやってくる。

これはちょっと…マジで迷惑です。

年中応募をかけている企業は注意

年中募集をかけている企業は、条件が低くなかなか人が集まらなかったり、入社してもすぐ人が辞める、いわゆるブラック企業の可能性があるので注意してください。

仁王にも、転職会議でお馴染みの企業が求人を出していますよ。

逆に、他の企業よりも条件が著しく高い求人もブラック企業が多用するワナですよ。

DODAに直接応募する際の注意点はサイトではなく郵送

DODAに直接応募する場合の注意点はサイトではなく郵送

最後に直接応募できる媒体と、その注意点について解説します。

直接応募と言えばDODAと言われるほど、DODAは直接応募に最適な転職サイトですよね?

公式ページ上に直接応募方法が記載されているぐらいですから、まさに直接応募天国といったところです。

また、ここには非公開求人に引けをとらない良質の公開求人が所狭しと記載さているので見逃さないでくださいね。

ただし、DODAは転職サイトの持つ除外フィルターを備えています。

真に受けてサイトから直接応募せず、郵送で直接応募してくださいね。

転職サイトに直接応募

基本的に転職サイトは公開求人を扱っているので、ガンガン直接応募しても問題ありません。

特に、リクナビNEXT上の求人は直接応募に非常に良く反応するので、この機会に登録を済ませておいてください。

転職エージェントに直接応募

転職エージェントの非公開求人に直接応募するのは、非常に危険。

同時にハローワークや転職サイトに公開求人を出している非公開求人なら応募可能ですが、テクニックを必要とするので辞めておくのが無難ですね。

皆さんも、転職エージェントに登録した際、必ずと言っていいほど機密保持契約書にサインさせられたのではないでしょうか?

これは転職エージェントがクライアントから預かっている非公開求人を外部に漏らさないため契約になりますが、この契約を破り直接応募するのはルール違反ですし、社会人として失格ですよね?

エージェントとしてはメンツを潰される形で、あなたへのサポートを打ち切るだけでなく、最悪の場合訴えられる可能性もあります。

企業のホームページに直接応募

本来、企業のホームページに掲載されている求人こそ直接応募の格好のターゲットですが、既に終了している案件が多いのが玉に瑕ですね。

仁王に代表されるサーチ型の転職サイトを使えば、業界や業種に絞って効率よく情報収集ができます。

ただし、年中求人を掲載している企業はブラック率が高いので注意してくださいね。

ハローワーク求人に直接応募

ハローワークで見つけた求人も、窓口を通さず郵送応募で問題ありません。

中には、「紹介状がないとルール違反じゃないのか?」とクレームを入れてこられる方がいらっしゃいますが、CAREER INDEX(キャリア・インデックス)のように紹介状を必要としない転職サイトも出始めています。

転職で直接応募が有利な理由は確実に届く書類

最後に要点をまとめておきます。

直接応募

  • 転職サービスやハローワークを通さず応募する方法
  • 応募書類を封筒に入れて郵送するだけの古典的方法
  • メリットは確実に書類が先方に届くこと
  • デメリットは返送されてくる応募書類

直接応募でも反応がなければ、開拓応募や条件破壊応募が効きますが、それはまた別の機会に説明したいと考えています。

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