「うつ病を抱えているんですが、転職はできますか?」と不安と絶望を抱えた50代転職者は増える一方ですね。

私自身、40歳の時、社内抗争に巻き込まれうつ病と診断されてしまいました。うつ病になっても外見上は、健常者と何ら変わりありませんから、うつ病は卑怯だとか、サボっていると思われますから、余計に辛いですよね?

あと、うつ病にかかったこともない人間か偉そうに、あーだこうだって言ってるのを見ると、非常に疲れます。

うつ病にかかったら、何があろうとも休職届を出して静養すべき。

私のように、うつ病を抱えたまま転職活動してしまうとどうなるか。私のケースを紹介しておきます。

私は社内抗争に巻き込まれが40代でうつ病を発症

私が勤務していた職場は、数年前にベンチャー企業に買収されてしまった元財閥系の大企業。

職場の上司達は、ことなかれ主義の保守派ばかり。一方、私達の職場を買収したベンチャー企業は超先進的で、問題があれば有無を言わさずドンドン解決していく。こういう両極端な者たちが交われば、何が起こるのか想像できますよね?

社内抗争です。

数年間に渡る主導権の奪い合いが繰り広げられ、総務職として中立の立場を取っていた我々も巻き込まれていきました。

案の定、私は新しい上司と直属の上司の間で苦悩するハメに陥り、精神的に追い込まれていったんです。

40代でうつ病になったら悲惨!症状は人によって様々

私の体に最初に現れた症状は、首を絞めつけられるような圧迫感。

分かりやすく言えば、誰かに両手で首を絞められているような状態が1日中続くもんだから、まともに息ができない。

嘔吐感と妙な咳もずっと続き、涙が止まらない。

うつ病は様々な症状が出ると言われていますが、私の場合

  • 息がつまって胸苦しくなる
  • 気が沈んだり気が重くなることがある
  • 眠れないで朝早く目覚める、夢を見る
  • 体がだるく疲れやすい
  • 食欲がなくなる
  • 性欲がなくなる

これらの症状が同時に出始めました私に、最初に「ちょっとおかしいのではないか?」と気付いたのは妻でした。性欲が減退して、そういう気が一切起きなかったため、泌尿器科や内科に連れていかれたりしましたね。

それでも原因は分からないし、のどを絞めつけられる症状は徐々に酷くなっていく。

頼みの産業医に聞いても、「過労ですね」と一言アドバイスを出してくれる程度。そんな時、私が藁をもすがる思いで頼ったのが、福利厚生の一環として入っているメンタルヘルス業者への電話相談でした。

うつ病の予防は誰かに聞いてもらうことだけれども

とにかく自分の体に何が起こっているのかも分からない、この息苦しさは尋常じゃないし死ぬかもしれないとまで思った。

そういう症状を電話口に訴えてみたところ、「私は医者ではないので、うつ病とは断定できない。でも詳細は聞きたいので一度クリニックまでお越しいただけませんか?」と言われてしまった。

後日、適当に熱が出たと言って職場を休み、新大阪にあるメンタルヘルスクリニックに赴いた。そこでは、電話口で応対してくれた50代の心理カウンセラーが対応してくれ、プライバシーを守ることはもちろん、職場の人間に対しても今日私が来た事実は公表しないことを約束してくれた。

メンタルヘルスの内容はというと、私の話をただ聞いてくれるだけというシンプルなスタイル。

保険対象外の心理カウンセリングを受けると、1時間5,000円が相場だと言われてビックリ。

ただ今回、私が受けたものは企業対企業で契約しているため全てタダでしたが…。初回ということもあり、2時間ほどカウンセリングを受け、今後も月に1回はそのクリニックに通い話を聞いてくれる運びとなり初回は終了。

その後も定期的に8か月ほど通っていたある日、「あと1回で無料カウンセリング期間が終わるので、自宅近辺の心療内科に紹介状を書く」と言われとび上がるほど驚いたのを今でも覚えています。

約9か月もの間、ずっと話を聞いてくれたカウンセラーの方には感謝しかありませんが、このわずかな幸せがいつまでも続くと思っていた私は、見捨てられたような裏切られたような複雑な心境で新たな心療内科へ。

その日は、熱い夏の日だったと今でも記憶していますが、そこで下された症状は紛れもない「うつ病」という精神障害でした。

新たな主治医にうつ病と診断され退職をせまられる

次に主治医になった精神科医から下された症状と共に、私にはドクターストップという半ば命令にも似た警告を受けました。

翌日には急遽妻が呼ばれ、この症状が悪化すれば半身不随になったり、最悪の場合は死に至ることの説明。

このまま職場に残って社内抗争の中を泳ぎ回るべきか、体の大事を取って退職するべきかふたつにひとつだと迫られましてね。でも、何故この主治医が「休職」という3択目を提示しなかったのか、この後ずっと不満を持ち続ける原因にもなっていったんです。

そんな脅しとも取れる警告を受けたにも関わらず、私は社内抗争にケリをつけるべく奔走したわけですが、結果的には惨敗。

忘れもしない翌年の1月8日に、リストラ勧告が行われ私を含む50名以上が職場を去るハメに陥りました。旧経営陣が自分たちの身を守るため、罪もない社員をリストラしたのです。しかも、リーマンショックの時と同様に40代50代の中高年に的を絞った計画的なものでした。

私自身、新しい経営陣側から匿われた状態でしたが、既に私の心はボロボロ。

去るのも地獄、残るのも地獄とはこのことでしょうか?私は、動くはずもない体を引きずりながら転職活動に入っていくのでした。

うつ病を抱えたままの40代は転職活動できるのか?

私が退職を迫られても休職できること、休職手当を1年6か月間もらえると気付いたのは、なんと退職する1日前。

退職後には収入が経たれ、生命保険料等の不要な支出を抑えようとファイナンシャルプランナーに相談してた時、たまたま同席していた社労士にアドバイスされた形。但し複数の要件が必要で、それに該当しない場合は一切の権利が発生しないこと、異議申し立てはできないことを知りました。

正直、何故誰もアドバイスしてくれなかったのかメチャメチャ恨みましたね。

最初に心理カウンセリングしてくれた50代女性カウンセラー、次に主治医になった心療内科医、もちろん私をリストラした前職の社員達。怒りと悲しみが交互に現れては消える、体調は徐々に悪化していく。そんな悔しい思いを抱きながら、動かない体を引きずりながらも私は転職活動をするしかありませんでした。

「うつ病を抱えているんですが、転職はできますか?」と転職支援を開始した今でも求職者の皆様から質問されるわけですが、

「もちろん、私もうつ病を抱えたまま転職活動したので可能ですが、健常者の何十倍も辛いですね。」とアドバイスしています。

よく、Yahoo!知恵袋を始めとする大型掲示板サイトに「うつ病であることを履歴書に書いた方がいいのですか?」とか「面接時にうつ病持ちだと告白すべきでしょうか?」などとバカげた質問が飛び交っていますが、採用側にあなたがうつ病だと分かってしまった瞬間「お見送り」です。

私もこの手の求職者は、何度も落としてきました。どういう心理状態で履歴書に堂々とうつ病歴10年とか、面接で「うつ病で精神科医に通っているので必ず定時に終わりたい」などと平気で言えるのか未だ謎ですが、少し匂わせただけでもダメですね。

転職エージェントに登録する際も、絶対にうつ病であることを匂わせては登録すらしてもらえません。運よく転職できてしまった職場でも然りです。うつ病だと分かった瞬間、試用期間で切られます。最悪の場合、

つまり、うつ病を抱えたまま転職活動をするということは、うつ病である事実を誰にも知られることなく臨まなければならない過酷ゲーということに他なりません。辛いですよ、絶対に誰にも相談できないのは。

特に40代50代の中高年は、うつ病だから多少のことは許されるだろうと甘い気持ちで転職すれば地獄を見ますよ。

私は、生き地獄を見ましたから…。

うつ病を抱えたまま転職した私は再び症状が悪化した

うつ病を抱えながらも、人間必死のパッチに転職活動をすれば何とかなってしまうもの。

失業保険給付が終わり収入が途絶えたと絶望していたら、個別延長給付という要件に該当したらしくハローワークから追加で失業給付をもらえることになったり、とあるキャリアコンサルタントから「医療・介護業界の総務職がガラ空きだから、介護職員初任者研修を取ったら多少は有利」とアドバイスを受け職業訓練校に通ったりもしました。

職業訓練校に通ってる期間も失業保険がもらえたため、個別延長給付と合わせると1年近く失業給付を受けた形となりました。

40代での転職活動は熾烈を極めましたが、同時に様々なノウハウを会得することができ現在の仕事に役に立っているわけです。

  • 中高年はありとあらゆる手段を駆使して転職活動
  • 広く浅く求人情報を網羅する必要がある
  • 1社でも多くの転職エージェントと関りを持つ
  •     

などの王道を発見し、自分自身も1年間を通じ8社分の内定を勝ち取ることに成功しました。

そういう経緯の後、私はとある医療介護の職場に転職を果たしましたが、地獄は終わってはいませんでした。

うつ病であることを完全に隠して転職、日中は何とかセパゾンなどの軽めの精神安定剤を飲んで平静を装っていましたが、徐々に体調が悪化していきます。

聞いてはいましたが、医療介護系の職場の人間関係は最悪。

何故か、粘着質な経理職員に気に入られてしまい一挙一動指摘される毎日が始まりましてね。勤務中だけでなく仕事が終わってからも「彼の壮大な夢サクセスストーリー」を聞かされる。少し嫌な素振りを見せようものなら、延々と説教タイムが始まる地獄のような日々。

果ては「お前のため」が口癖の彼の粘着ぶりに体がついていけず、再びドクターストップ。

今度は無事に休職手当の支給を受けることが出来たのですが、1年6か月過ぎても体調が元に戻らなかった私は泣く泣く転職先を自主退職。現在は人との関りを避け自営業者として独立、40代で得た転職活動のノウハウを元にコンサルティング業を始めたのです。

紆余曲折を経ましたが、今は妻と娘を養えるほどの生活と収入に回復しています。

うつ病の50代は専門のエージェントを利用するのも手

私は転職活動をゲーム感覚で乗り切りましたが、決して人に勧められるものではありません。

断られるのを覚悟で転職エージェントにアポ訪問を繰り返したり、直接郵送応募で100社、200社と履歴書を送りまくりました。意地と覚悟があるのであれば、いつでもコンサルしますがうつ病を抱えた50代には過酷すぎます。

そういう50代に私がおススメしているのが、うつ病患者専門の転職支援会社です。

一昔前までこのような転職支援会社や転職エージェントは希少的存在だったのが、ここ数年で複数の業者が目立ち始めましたね。

これらの転職支援を使うメリットはやはり、「私はうつ病を抱えて転職活動をしています」と公言できること。

転職をサポートしてくれる人達だけでなく、転職先の人達にうつ病の事実を告げられないのはガチで辛いですよ。 

40代でうつ病と診断され転職した私のケースまとめ

私の体験談はいかがでしたでしょうか?最後に要点をまとめておきますので、参考にしてください。

40代でうつ病と診断された私のケース

  • 最初に、息が詰まって息が苦しい症状に襲われた
  • 9か月間、会社契約の心理カウンセリングに通ったが症状は改善せず
  • 主治医となった心療内科医から、うつ病と診断され退職勧告された
  • うつ病を抱えながら転職活動は可能だが、絶対に誰にもカミングアウトしてはならない

うつ病を抱えての転職活動は心の苦しみよりも、誰にも聞いてもらえない苦しみの方が大きいですね。

私も散々苦しみましたから、今はシゴトライのような優良支援会社が応援してくれますよ。

諦めずに二人三脚で走り抜けてください。

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