サラリーマンなら誰もが一度は夢見る一国一城の主( あるじ )である「 独立開業 」

イヤな上司もいない、足を引っ張ってばかりいる同僚もいない、仕事を部下に押し付けて芸者遊びをしている役員共もいない、もちろん社長は自分。

全ての采配を自分が行えるなんて、サラリーマンから見れば夢のような世界ですよね?

しかし、多くの起業家たちが資金難を乗り越えられずに、倒産する確率は1年目で約60%5年後は75%10年後では90%という。

独立開業して世界に進出する…そんな夢を抱いて脱サラした男がここにもいました。

彼が直近で転職したのは50代前半。

長い間アパレル関連の仕事をしていて、その延長で雑貨の輸入や企画を経験しましたが、最後は数年間独立して個人事業主として経営に回っていました。

40代前半で独立したのち経営難で倒産し再就職活動

実際は個人で企画から仕入れ、生産まで管理した上で、取引先相手に卸すという一連の作業全般を担っていました。

しかし、企業に属していた頃のようにはうまく波に乗れず、資金がショートしてしまいました。売り上げが右肩下がりになり始めると、どうやってもその流れを断ち切ることができず、ズルズルと減少一途。資金の借り入れなどで対応しましたが、結局可能性を検討した結果、事業として続けるのは難しいと考えて断念しました。

それが、転職を決断するに至った動機ですね。

40代後半、未経験でも受け入れてもらえる職種は何か考えるだけで、相当悩みました。

その後、飲食に転職の場を求めて活動を始めたものの、数ヶ月は問い合わせてもいい返事がもらえず挫折しそうになりました。

いろんな手段を試したもののやはり慣れているのは「 飲食店.com 」など転職サイトで応募するというシンプルなもの。

今思うと、派遣や求人サイトで登録というのもありでしたが、どこか自分を過信していた節もありましたね。とは言え、もうその時点で40歳を超えているわけですし、若い頃にアルバイト経験しかない別業種への転身ですから、そう簡単であるはずはなく、想像以上に苦戦することになってしまいました。

そんな中、唯一面接をパスできたのが個人経営のフランス料理レストラン、知識や技術をイチから身に付けるにはいいだろうと、そこで働き始めました。

40代後半で未経験の職種は正に修行のようなもの

仕事は簡単な調理補助や雑用、経験がないので当然ですが、まさに修行と言った感じの内容です。

それでも、仕事に就けたことが嬉しかったのを覚えています。

転職活動を始めるまでは、独立開業時の仕事の挫折感でいっぱいでした。

ですから、新しい仕事に対しての意識よりも後悔などの方が大きかったかもしれませんね。

自分ではまだ若いつもりでいましたから、転職も簡単ではないとは言っても、そのうちなんとかなるだろうと甘く考えていたところがありました。

しかし、1ヶ月経ったころに全く進展しない状況に、少し焦り始めた気がします。

何しろ問い合わせても面接に辿り着けないまま終わってしまうのですから、実際会う前に結果が出てしまうわけです。

このまま仕事が見つからないまま時間が経つのだろうかと、急に不安が大きくなりました。

働きだしてからどうとかはその時点で予想すらできませんでしたね。

とにかく、どこかで働かないとという焦りだけでした。

やはり面接まで辿り着けないまま、時間だけが経って行くのは辛いものがありました。

アパレル関連の仕事では、対面で交渉することは日常よくある話です。

ですから、面接まで行けば何とか自分のやる気や考え方を伝えることができると、考えていました。

しかし、その前に受け入れてもらえないのが続くと、気持ちが伝わるとか以前の問題です。

電話で何とか伝えようとしても、さすがに時間的に無理がありますし、相手も面倒臭がっているのが受話器を通して伝わってきてしまいます。

そうなるとどんなにこちらが頑張る姿勢を伝えようとしても話は終わり、それが何度も続くと気持ちも萎えてきてしまいました。

50代の意地!求人は足で探して掴み取るもの

まともに転職サイト掲載の仕事だけだと、間に合わない気がしたので、

それは毎日チェックしつつも、午後はできるだけ街に出て実際店を見て歩きました。

中には店に貼り紙で募集している職場もなくはないですし、自分が知らない店でもいいところがあるかもしれないと考えたからです

電話で問い合わせても断られる可能性が高いことと、一度断られると再度問い合わせもしづらいことから、

まずじっくりと狙いを定めた上で、可能であるなら直接店頭で話をしてみるという作戦もいいかもしれないと思いました。

それならば、電話で話すよりは時間が取ってもらえることが多いでしょうし、少なくとも年齢の割に若く見えてまだまだやる気がありそうだと、アピールできると考えました。

手段がどうであれ、きっかけを掴めなければどうにもならない、それが数カ月で出た結論であり実感でした。

周囲には同世代で転職した者がそんなにいないのでなかなか相談しても理解できないですし、また希望する飲食関連に知人が少ないので一人で悩む時期が苦痛でした。

転職してからこれまでの間、まだ同じ業種に関わっていますが、思うようにステップアップできていない現実にとてもジレンマを感じています。

最初に雇ってくれたお店はいいお店でしたが、経営難であえなく閉店。

いろんな意味で、勉強するにはいい環境でしたが、オーナーシェフが苦悩の末に決断するのは、

見ていても人ごととは思えずさみしい気持ちになりましたね。

急に仕事がなくなることになってしまいましたが、自分が経験した苦い思い出が蘇ってしまい何も言えませんでした。

とは言え苦労して見つかった職場、それまでの転職活動の辛さからまた同じ流れになるのか心配でした。

50代前半で3度目の転職に挑戦して見事合格

しかし、運よく他の飲食店に採用が決まりました。

ただ、仕事の内容がレベル的に少し劣る職場、時間や売り上げなど仕事への要求が強いわりに、料理のクオリティが低いのは否めませんでした。

それでも仕事がないよりはマシと文句を言わずにしばらく続けました。

さすがに職場にはだんだん慣れては行きましたが、転職をしようと思った頃の志を思い出すとやはり満足度が低く、しばらく勤めた後に再度職場を変える事にしました。

また転職サイトをチェックする日々、しかし以前より多少なりともキャリアが付いた事でほんの少しは選択肢がありました。

すでに、年齢は50代前半ですから、もうそんなに冒険はできない状況、仕事を継続しながら、帰宅後夜中まで転職活動をやる日が続きました。

そして51歳で再度職場を変更、それが今の職場です。

相変わらず、自分自身が中途半端なレベルですから、思った以上に年数が掛かっている。

若い頃のように、どんどん昇進したりというような展開にはならないですね。

給料も年代で考えればかなり低いですし、最近は転職するタイミングが遅すぎたなと、何度も後悔しています。

まだ諦めていないものの、あまり希望を持てる状況ではありませんね。

50代が独立に失敗して転職した真実まとめ

最後に要点をまとめておきますので、参考にしてください。

 転職に失敗した50代自営業者の特徴
  転職の動機 : 個人事業主の倒産
  転職の手段 : 転職サイト( 前半 )
           直接応募( 後半 )
  要した期間 : 約6か月
  直接、飲食店を訪ね歩く作戦で内定に至った
  最初に転職できた店舗が倒産したので、再転職するハメに陥った

彼の教育役は20代そこそこの若者だったといます。

料理人は上下関係が厳しい世界と以前から聞いていたので、これまでよく耐えてこられたなと感心してしまいました。

彼自身、揺るがぬマインドセットを持っていたからこそ、今日まで耐え抜くことができたのだと推測しました。

皆さんは人に誇れるマインドセットをお持ちですか?諦めず前を向いて進めば夢は叶います。

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