50代からのバス運転手はあり?決して諦めなかった夢追い人の挑戦に密着

「子供の頃からの夢は何ですか?」との質問に答えられる50代は少ないのではないでしょうか?

私自身の小学校の卒業アルバムには「僕はヘリコプターのパイロットになって災害救助するんだ」と書いてあったけど、とうの昔に忘れてしまいました。

そんな子供の頃からの夢を、なんと50代で叶えてしまった男がいる。

近藤さんは、部長のキャリアを投げ出して、長年の夢であったバスの運転手になってしまった。

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この記事は50代からバス運転手に転職した体験談について書いてあります
  • バス運転手になったのは子供の頃からの夢
  • バス運転手の求人が少なく苦労した
  • バス運転手は選考回数が多く苦労した

50代からバス運転手に転職した理由は子供の頃からの夢

50歳からバス運転手に転職した理由は子供の頃からの夢

小さな頃からの夢であったバスの運転士になりたいって動機は決まっていました。

大学を卒業した私は、バス運転士なる為にまずは大型経験が必要だろうと思い大型免許を取得し中距離トラック運転手になりました。

新人社員だったからなのか、夜勤の仕事ばかりでしたね。

我が家の親はサラリーマン家庭で、トラック運転手な私は家族とはまったく真逆の生活リズムになってしまい、若さゆえの精神的ストレスでトラック運転手を1年で退職。

その後、自動車関係の販売員に就職し仕事を続けながら、バス運転士の夢を捨てきれず運転免許が無ければ話にならないため免許取得の道へ。

会社勤めの空き時間や休みを利用しながら、趣味程度に毎年2回ほど運転免許試験場で試験を受けていました。

それは大変な苦労でしたが7回目で大型二種免許取得することができました。

そして家族の反対を押し切り、20年間勤めてきた自動車販売員を勢いで退職。

聞くと、彼はバリバリのセールスマンで部長職にまで上り詰めていた人物。

恐る恐る「後悔してないか」聞いてたところ、「私の人生は私のものだ!」と言い返されてしまった。

そういう受け答えをするのは夢追い人の典型的な特徴だ。

彼はバス運転士になる為に、転職活動を約6か月間長い時間を費やした。

何社かバス会社の面接を受けてみましたが、バス業界もほぼ大手鉄道会社か大手企業のバス会社から分社化される形の子会社ばかり。

勤務形態が変わって来る事は当然の事。

50代からバス運転手になって事故を起こさないか心配した

50歳からバス運転手になって事故を起こさないか心配

親会社と子会社の勤務違いは一目瞭然、そんな中、私が選んだ大手鉄道会社のバス会社のみ雇用形態と面接を受けた感じが一番良かったですね。

大手鉄道会社バス運転士の採用試験に的を絞り、幾度もの難関を突破。

学科試験や実技試験は勿論の事、精神状態試験なども行われ、人生の中でこれほどまで厳しい採用試験を体験したのは初めてでしたね。

でも何とか夢を叶えるため、半年間に渡るバス運転士採用試験に合格し念願のバス運転士になる事が出来ました。

さらに、大型二種免許取得からバス運転士になるまでに約1年間かかった計算です。

20歳になる大学生の娘と20歳代前半の息子がいましたが既に独立していたし、また前職の有休休暇がありましたので、無職でしたが私生活にはさほど困る事はありません。

家庭を持つ身の環境だとこの長い就職活動はかなり大変ではないだろうか。

バス運転手への道はメチャメチャ長いし、失敗も出来ない!

バスを運転する技術はまったく経験者ではありませんでしたから、転職してから先の不安や心配事は多々ありました。

たくさんある路線を覚えられるのか、お客様の接遇マナーは出来るであろうか、など接遇面の不安もありましたね。

その中でもやはり運転する仕事だけに、事故だけは当時も今も心配で不安です。

バスは外の事故も車内でお客様が怪我をされた場合起こる事故、車内人身事故の両方にもなってしまいます。

すべての業務を一人で行わなければならない不安。

バス運転士だけとは限りませんが、リスクがもの凄い高いバス運転士って正直給料は安いのではないかと思えるほど。

大手親会社から子会社に分社化してしまう世の中。

勤務や給料体系が色々変わってしまった事は、正直事故含めて将来的に不安要素でもありました。時間や金額見ても。

50代からバス運転手に応募したが求人が少なく苦労した

50歳からバス運転手に応募したが求人が少なく苦労した

当初バス運転手の求人は、リクナビNEXTで探してしました。

年齢も50代に近かったため、私でも応募できる先が少なかったのがやはり辛かったです。

基本的に求人自体には年齢制限が設けられていませんが、インターネット経由で応募しても「残念ながら今回は見送らせてもらいます」とお祈りメールや、直接営業所に応募書類を持って行っても、受付の女の子に嫌な顔をされたことが何回かありました。

きっと年齢がネックだったんでしょうね。

それでも諦めずに、応募した件数が50社を超えた頃ようやく数社から1次試験の案内が届きました。

バスの運転手になるためには、試験から始まることに最初は戸惑った。

バス運転士の1次試験には300人近い人数が集まっていました。

これには流石にビックリしましたね、こんなに人気があるんやって。

採用試験は4次試験まであり、採用者はたったの20名と言う狭き枠になんとか入らなければバス運転士になれません。

採用試験は毎回面接を受けなければなりません、これが本当に辛かったです。

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50代からバス運転手の採用試験に挑戦したが狭き門

50歳からバス運転手の採用試験に挑戦したが狭き門

さすが大手鉄道会社の面接官、この面接官のスキルが半端なかったんです。

面接はすべて質問形式と人格チェック試験が行われ、そのチェックシートを見ながら一つ一つ答えなければなりませので、嘘はバレてしまいます。

採用試験期間が6か月の長い時間を要する内容は、私も色々な面接や採用試験を受けて来ましたが、これほどまで大変な採用試験には正直大変な苦労。

しかし3次試験の技術試験の時にはほぼ、この会社に転職出来るかもと自身が付いていました。

前職が販売員でしたので、接遇マナーや言葉使いは有利でした。

実技試験には実際運行している路線を使って実技試験を受け、試験官と同乗者(お客様)を装った雰囲気を作りながら行われました。

バス運転未経験者で、尚且つ接遇マナーまで飛び入りで参加しなければならない試験もありましたね。

それは採用落とす為だけではなく、トラブルからどう対応する力があるのかを調べるその試験、それは今まで経験した事ない程の緊張感の連続。

4次試験まで無事に終わり採用試験合格。運転免許取得から採用されるまで1年もの時間がかかってしまいました。

長く険しい採用試験でしたが、今思えばその期間も運転士になる為の勉強にすぎなかった。

この間に2社も同時に採用試験受けていましたが、余りのバス会社のレベルの違いを感じ途中放棄するほど、こちらの会社を集中して採用試験挑みました。

しかし、もうこの転職体験は二度としたくありません。

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50代からバス運転手になれたが夢を諦めなくて良かった

50歳からバス運転手になれたが夢を諦めなくて良かった

販売員の社員として20年間勤務し、部長クラスまで成り上がりました。

給料面は、転職先のバス会社に比べれば前職のほうが高い給料。

生活するだけ給料の事だけ考えたら転職しなくてもいいのか?と長い間自問自答。

しかし販売員時代は時間があるだけに、仕事にメリハリない毎日を過ごす時期も多々あり、まともに休めない日もたくさんありました。

バス運転士は、どうしても真逆な仕事の様に感じます。

バス運転士の仕事は、1分1秒時間だけは絶対に間違えられません。

ある意味時間に正確になる仕事に就いているので、色々時間に関しても休みも前職よりは確実にしっかり取れる事も良かったです。

将来の夢を諦めずバスの運転士に慣れた事、今は本当に良かった幸せだなと感じました。

しかし同時に、夢を仕事にする、好きな事を仕事にするって大変な事だと痛感しました。

バス運転士の仕事、一日無事に終わり乗務終了の点呼をした時の達成感と充実感は、サラリーマン時代にはまったく感じられなかった事でした。

路線バスで地元密着な感じですから顔を覚えてくれたお客様から、「近藤さんいつもありがとう」と声をかけてくれるお客様も増え嬉しいです。

また時にお叱りのお言葉もあり、日々勉強になっています。

朝早くから夜遅くまで、時には深夜や泊まり仕事もあり大変な毎日ですが、充実した毎日を過ごしています。

給料面では、ほぼ毎日残業もあり休日勤務をすれば、そこそこ給料も上がりますが正直高い給料とは感じません。

他社のバス会社の雇用形態わかりませんが、我が社は分社化した中でも好待遇の様で結果的に良かったです。

皆さんも夢を諦めずに頑張ってください!

50代からバス運転手になる方法はいくつもの試験にパス

50歳からバス運転手になる方法はいくつもの試験にパス

雇用者からすると50代の転職者は金の卵だが、どうしても大型二種免許が必要なため、持っていいな50代は時間を要することとなる。

最近では、この二種免許の取得者が極端に減っており、どのバス会社も運転手不足に頭を悩ませており、2013年末には国土交通省が運転手の確保に関する検討会を実施したほど。

この人手不足の中、どのバス会社もあの手この手で人員の確保に乗り出しているため、賃金交渉も有利に進められると思われる。

とはいうものの、誰でも簡単になれるわけでもなく、採用試験では適性検査と健康診断・筆記試験・実技試験をパスしなければならない難関となっている。

50歳からバス運転手になった場合の平均年収は430万円

  • 平均年収:430.3万円
  • 平均賞与:70万円
  • 平均年齢:48.4歳
  • 平均勤続:11.5年
  • 勤務時間:171時間
  • 残業時間:40時間
  •     

厚生労働省の賃金構造基本統計調査より引用

営業用バスの運転手は、何気に小学生の憧れ職業ランキング上位

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50代の転職支援をしている管理人から一言アドバイス

40代は転職でアピールできる強みを自覚せよ

叶えられなかった夢があるなら、転職サイトに登録して自分の相場なり業界の動向を把握しておくべきですね。

気になる求人情報を把握しておくだけでも転職の選択肢が増え、雇い止めされてストレスや疲労が限界に達してうつ病になってしまう前に、転職の次の一手が打てるようになります。

私は雇い止めされてうつ病になって、選択肢もなく1年間働けなかった過去があります。

マジ辛いですよ。

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邪魔な情報はブロックして、自分の欲しい情報だけをゲットできるんだったら得にしかならないじゃないですか?

しかも転職サイトには、性格診断や自己分析ツールも充実しているから使わない手はないでしょ?

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50代からのバス運転手へ!諦めなかった夢追い人の挑戦

最後に要点をまとめておきます。

バス運転手の夢を実現させた50代の特徴

  • 転職の動機:子供のころからの夢を叶えたかった
  • 転職の手段:転職サイト(リクナビNEXT)
  • 要した期間:約6か月
  • 採用試験期間が6か月の長い時間を要するため、無収入期間が発生
  • 採用試験が4次まであり、精神的に疲れた

家族を顧みず、また部長クラスの職を捨ててまでも夢を諦めなかった近藤さん。

聞けば、バスの採用試験に挑んでいた最中、奥さんとの喧嘩が絶えなかった。

家族がある身の皆さんは、夢を追うにもほどほどにしておいてくださいね。

離婚して、毎月慰謝料を払わなければならない事態になったら夢どころではないからね。

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